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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2009-05

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Cooked Idol!(4)

 ゆうゆさん、お久しぶりです。「オトコノコ倶楽部」、内容が非常に気になります……。よろしければこちらのコメントで、感想などお寄せ下さると嬉しいです。

 され、それでは「Cooked Idol!」の続きを。元ネタとは対照的に、料理されてるのはアイドル=僕です(爆)

(4)

「ちがう」
 主人公の女の子と同じエプロンを付けて料理を作り始めた僕に、お嬢様ははっきりと仰った。ものすごく不満そうな顔で、
「真衣ちゃん、お料理作るとき歌ったり踊ったりするもん。お兄ちゃん、真衣ちゃんみたいじゃないわ」
 そういわれてしまうと二言もない。服だけ似せればいいと思っていたけれど、お嬢様はもっと……振る舞いから仕草から、さらに歌や踊りまで再現しろと仰っているのだ。恥ずかしかったけれど、お嬢様に逆らうことは許されない。
「申し訳ありませんでした、お嬢様。明日までにはご希望に添えるよう、頑張ります」
 頭を下げてお許しを貰い、僕は、その番組の録画をお嬢様から借り受けて視聴した。小さい女の子が可愛い服を着て、お料理を作る合間に歌ったり踊ったりする内容に、これを自分がやらされるのかと思うと気が滅入ってくるが、逃げ場はない。僕は恥ずかしさを堪えながら、番組を見て、歌と踊りの練習をした。
 そして迎えた翌日。僕はお料理を作りながら、可愛いブリっ子声を出して料理の作り方を説明し、料理に火が入るまでの間には、即席で覚えた歌と踊りを披露した。この日は他のお手伝いさんもみんな見に来ていたため、僕が「真衣ちゃん」を演じているのを見て、お腹を抱えて笑い転げていた。
 その様子はばっちり撮影され、ご家族やお手伝いさんが暇な時間に見る、ちょうど良い娯楽にされた。しかも、お嬢様のこのリクエストは、まだまだこんなものでは終わらなかった。

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