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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2009-05

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乙女座の園 第1エリア(1)

 おおぼけ///。何か疲れてました……。
 気を取り直して『乙女座の園』スタートです。はぁ……。

 * * *

第一エリア カフェテリア《Sweet Spirits》

 (1)

 結局良介は、カフェテリアのウェイトレスに回された。当然彼は激しく抵抗したのだが、「ならナイトパレードでお姫様役をやりたい?」といわれ、泣く泣くこちらに配属されたのである。
 《乙女座の園》の入口近く、第一エリアと呼ばれる場所にあるカフェテリア《Sweet Spirits》は、その名の通りスイーツショップと一体になったオープンカフェである。中はケーキやチョコレートなどの販売フロアと、喫茶スペースに分かれていて、お土産に買って帰るも良し、中で食べるもよし。様々なお客のニーズに対応する。
 テーマは、「妖精のお菓子屋さん」。妖精のような衣装を身にまとったウェイトレスが、お客さんをもてなすものだ。
 脱線すれば、社長と宣伝部長の間で「お菓子の家」との企画争いに勝ち抜いたカフェテリアだ。「お菓子の家」が負けたのは、やはり閉じこめられて働かされるのはまずいだろうとの理由であり、魔女風ウェイトレスのおもてなしという趣向自体は、社員からはかなりの支持を受けていた。閑話休題。
 ともあれ良介も、《Sweet Spirits》の衣装は知っている。ちょっと冬の営業は厳しいよね、と冗談が飛び出すくらいの露出度の高さで、女性であっても着用を拒否する人は多いだろう。逆に、細身の女性でないとおよそ似合わないので、着る人をも選ぶ。
 初めて衣装合わせしたときの恥ずかしさは、女性用の事務服とは全く次元が違った。それまでにしばらくの間、練習と称してOLとして働かされていた良介だったが、それでもその衣装はあんまりだった。
 ウェイトレスの衣装といいつつ、シルエットはミニドレス。だが、この衣装を見てウェイトレスやドレスを連想する人は少ないだろう。一番連想しやすいのは、むしろフィギュアスケートの衣装や、バレエの衣装だ。
 肩や胸元が大きく露出して、肩の辺りは薄い生地のフリルが二段になっている。胸は締め付けるようにして、少しでも妖精らしい身体の細さを印象づけ、代わりに胸元に並んだ小さなフリルレースが揺れて可愛らしい。背中は大きく開いており、肩胛骨の辺りにおおきなリボン結びがあるのと、下の方がコルセットのような編み上げになっているだけ。つまりその隙間から、背中がばっちり見えるのだ。腰の辺りは背中の編み上げを使ってかなりきつく縛り上げ、ただでさえ細身の人が選ばれるウェイトレスたちの身体を、いっそう細く見せている。
 ボトムスはジョーゼット生地のミニスカート。しかも大量の生地を使って、まるで羽や花片を幾重にも重ねたようなデザインになっている。リボンを大量に縫いつけてあるために、本当に花から出てきた妖精のように見える。
 もちろんスカートの生地が薄いので、下にはアンダースコートを穿かなければならない。こちらもレースがたっぷりついた一品で、良介にとっては、自分が着ることなど考えもつかない。
 足もとは軽やかなトウシューズで、ふくらはぎの辺りまでを編み上げにしている。そのデザインは、ますますウェイトレスたちを妖精めいて見せる。
 最後に、髪に軽やかな花のコームを止めれば完成なのだが、むりやり着せつけられた良介を見て、社長は一言。
「……、さすがに気持ち悪いわね」
 いつもなら「可愛い」を連発する留美も、塩を口いっぱいほおばったような顔で彼を見ている。良介は勝ち誇ったように言った。
「ほらやっぱり、俺がこんな服着てウェイトレスなんて無理なんですよ。最初から無理だと思ってましたけど」
「そうね」
 肯定する社長の様子に、ほっと胸をなで下ろす良介。しかし社長はこう言った。
「とりあえず、体毛処理しましょ。首から上は似合ってるんだから、腕や脚の毛を剃ればまともになるわ」
「ですね」
 …………良介は半泣きになりながら、なんとか陰毛だけは死守した。

乙女座の園 連載再開

 えーと、神無月です。
 ここしばらく中継ぎとして、「Cooked Idol!」を連載してきましたが、ちょっと情けないことに……。

 着地点を間違えました><

 何か「体験入学」と大して変わらない上に、展開があまりにも不自然。ので、「Cooked Idol!」はいったん打ち切り、機会があればサイトの方に改訂版を掲載したいと思います。どうかご容赦下さい。

 お詫びというわけではありませんが、明日から、いままで滞っていた「乙女座の園」の連載を再開したいと思います。本日はあらすじを添えておきますので、明日以降、乞うご期待!

あらすじ
 企画会社に勤める社員・有沢良介は、自信の会社が立ち上げた女性向けテーマパーク「乙女座の園」の人手不足から、アルバイトの女性社員として働かされることに…………。

「オトコノコ倶楽部」に関する寸評

 ゆうゆ様、こんばんは。神無月です。
 こちらも先日、三和出版様より発売された雑誌「オトコノコ倶楽部」を購入いたしました。以下は、当雑誌に対する寸評です。すでにコメント欄でゆうゆ様が書いておられますが、そちらも踏まえた上で、神無月なりの講評をしたいと思います。
 まだ購入されていない方も、これをお読みになると参考になるかも知れません。

グラビアについて
 グラビアに登場するのは女子高生として学校に通う「男の娘」という設定。女装高生というジャンルで、「男性と判りつつ、そこそこ見られる容姿」という、割とツボな設定です。ただ、「母親に女装させられている」のか、「本人の意思で女装している」のか微妙。個人的にはもうちょっと「強制女装」を出してもらいたかったな、という気はいたしました。
 ゆうゆ様の仰るように、グラビア自体の数は少なめですね。代わりに女装「美少年」と銘打っているだけあって、そこそこのランクの女装子達が揃っています。特にお一方、橘晶様という非常に綺麗な方がいらっしゃって、素敵なグラビアになっています。これについては一見の価値ありかと。

読み物について
 コミック、小説ともに微妙です。いずれも「女装したい男の娘」のための作品という印象を受けました。一作品だけ無理矢理女装させられる男の子の話がありまして、それは楽しく読めました。
 後は同人誌とイベントのポートレイト、インタビューが中心です。後ろの方に女装少年の変遷や歴史を書いたものがあり、それはなかなか読み応えがありました。
 また、読者投稿は少なめです(創刊号だから当然ですけど)が、今後、投稿が増えることに期待します。女装奴隷妻の告白手記とかあれば、もっと内容が充実するかも知れませんね。

DVDについて
 えーっと、いずれも「自分から望んで」の女装であり、しかも「オナニーのための女装」という位置づけが強いものばかりで、神無月としてはやや萎えました。あくまで無理矢理「女装させ」、嫌がる相手を辱めながら「射精させる」のが楽しいのです(それはそれでマニアックですが)。

総評
 どのコーナーもそこそこ綺麗な女装なのですが、ほぼすべて「自分から望んで」の女装です。意思に反して無理矢理女装させられて、女の子として扱われる。そういうスタンスではありません。その点では、今後に期待と言ったところでしょうか。ただ、女装愛好者の方のための雑誌の場合、強制女装というシチュエーションが歓迎されるのか、難しいところです。需要がなければ供給はありませんし、となると強制女装は出てこないことになってしまうので……。
 ただ、自分でも女装が好きで、綺麗な女装者を見たい、さらに女装自慰や男性との絡みも欲しい、という方にはうってつけではないでしょうか。その路線で考えれば、クオリティは結構高いです。
 最後に、今後の内容に期待する意味も込めて、総評としては5段階評価で「4」を付けたいと思います。

 追伸:ハイド様、ご感想ありがとうございます。話の据わりとして、「これから小学校への編入を目指す」ところで終わらせていますが、その設定は凄くツボですね。ただ、あの夜を境に「柚川武生」は「竹尾ゆずか」になってしまったので、もはや女装とか恥じらいとか、そういったものはなくなってしまいます。彼自身が自己肯定してしまったので。
 そんな事情からあの場面で終わらせたので、勝手ながら神無月のコンセプトを感じていただければ、と思います。

「嗜虐な天使達」発売決定!

 水川様のブログ「恥辱庵」様より、新作「嗜虐な天使達~少女モデル編~」の発売が決定されましたので、お知らせいたします。今作もお目汚しではありますが、わたくし神無月がイラストをやらせてもらっていますので、よろしくお願いします。
 そんなわけで予告通り、挿絵の一部切り抜き版を公開いたします。ちょっと色々やばい……かも?

model2sc.jpg

 長くて太い肌色のナニかを咥えて舐め回したりしゃぶったりするシーン。男性がこんな事をさせられるなんて、とても素敵な展開ですね。あ、ちなみに本編に収録されているイラストは無修正(笑)です。
 それでは21日発売だそうですので、どうぞお楽しみに!

Cooked Idol!(7)

 神無月です。

 まずは皆様にお詫びを。イラストの公開は少なくとも、「発売決定後」ですね。審査通る前に公開とか出来ませんし……(汗)。期待させてしまった方には、申し訳ありません。……とはいえ、期待している方は少ないでしょうけど(苦笑)

 そんなわけで中継ぎドン。

(7)

 お嬢様は、僕がこの家を出て行かなければならない原因を作ってしまったことを、酷く後悔している様子だった。
「ごめんなさい……あたし、そんなつもりじゃ……!」
 泣きじゃくりながら話すお嬢様の、断片的な言葉を要約すると、僕がいなくなると聞いたお嬢様は、奥様に、もうこんなことはしないから、僕をこの家に留めて欲しいとお願いしたらしい。そして奥様は、ある条件を付けて、お嬢様の願いを受け入れた。
 その条件とは。
「あのね、その……お兄ちゃんを、あたしの……妹として迎えるんなら、良いって」
「……妹!?」
 聞いた瞬間、僕は絶句した。もう女装させないようにとか、そんな筋の通った内容ではなく、二十過ぎの男である僕を、お嬢様の妹として迎えるだなんて……!
「何で……私を、妹に?」
「ママ、こう言ったの。お兄ちゃんを、お料理を作る人として雇ったから、あたしはお兄ちゃんに無理を言ったんじゃないかって。だから、家族として迎えるなら無理も言わないだろうから、って……」
 微妙に要領を得ないお言葉だったけれど、要するに、こうだ。
 僕が雇われの身であるから、お嬢様に無理難題を押しつけられたのだろう。なら、家族としてこの家に迎えるのであれば、お嬢様も僕に対して無茶を言うことはあるまい。そういうお考えらしい。
 しかし、なぜに妹なのか。兄では、せめて姉や弟では駄目なのだろうか。
「あの……ママは、とにかく迎えるんなら妹だって……何でか、よく判らないんだけど……」
 奥様の考え? 僕は腑に落ちないものを感じながら、なぜ「妹」なのか、その理由を少し考えてみる。……しかし、いくら考えても、その理由は思いつかなかった。せいぜい、僕に対して「妹扱いされるのなら置いてあげる」という条件を提示することで、この家にいることを諦めさせようとしているとしか思えない。あるいは、この家に居たいのなら、それだけの覚悟を示せ、という意味なのか。
 どうしたものか。僕はお嬢様に、「明日までに返事する」といってお帰しした後、再びベッドの上で思案した。

 そして翌日。
 結論が出て、僕は今ではすっかり着慣れたメイド服を脱ぎ、クローゼットを開けた。自分の返事を、示すために。

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