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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2009-09

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強制女装考 第一回(3)


 第一回 女装について(3)


 いくつか例が出そろったところで、女性化願望度に応じて類型化してみたいと思います。もちろん、類型化という作業自体が、本来ならばそれぞれ異なるものを恣意的な基準を設けて区分する行為ですから、一概に当てはめるのは危険ですけれど、それでも一定の指標にはなるかと思います。
 なお、タイプの後に例となる人物を挙げています。いずれも一時的女装ではなく、作品全般にわたって何度も女装を行うキャラクターです。
 1.自ら進んで女装し、女性化願望、あるいは女性としての意識を持っているタイプ。
 大空ひばり、章姫一期、宮前拓
 2.自ら進んで女装するが、男性としての意識は持っているタイプ。
 白原充(少女少年Ⅳ)、桜坂光、ドリアン・レッド・グローリア伯爵
 3.必要に迫られて女装するが、女装に対しては嫌悪を示さないタイプ。
 少女少年の主人公全般、姫川基、河野亨(プリ・プリ)、四方谷裕史郎(同)
 4.女装に対して羞恥・嫌悪を示すタイプ。
 豊美琴(プリ・プリ)
 この辺りですか。
 ここまで来ましたが、中には「おやっ」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうです。成人向けコミックにおける、いわゆる「女装少年」が抜けています。これについての考察はまた後回しにしますが、成人向けコミックに言う「女装少年」は、仮想少女としての役割を与えられているだけで、「少年」性に乏しい。ひどい言い方をすれば、全ての作品がそうだとは言いませんが、キャラクターが弱く、いかにも青年向けコミック的な「男性から犯される」だけのキャラクターしか与えられていないようにさえ感じるのです。

 さて、ここまで列挙してきたのは、いずれも「女装少年」という呼称でくくられるカテゴリであって、強制女装には当たらないものばかりです。強制女装であれば、上に挙げた類型のうち(4)に当たるのですが、そこに挙げられているのは豊美琴ただ一人。いちおう「強制女装」と言えなくもないですが、これでは普遍化のしようがありません。しかも彼の場合、というか「プリ・プリ」という作品の場合、前述の通り女装は二次的なものに留まっているので、そこから「強制女装」に関する何かを引き出すのは、いささか無理があります。
 勢いで「女装少年」について語ってしまいましたが、本筋であれば、まずは「強制女装」についての定義をしてからと言うのが順番でしょう。そこで、次回からは「強制女装」とはなにかをもう一度定義し直します。その上で、今回語った「女装少年」について振り返ってみる形をとりたいと思います。
(タイトルと内容がずいぶん違いますが、とりあえず「導入部」と言うことでお許し下さい)

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