2ntブログ

十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2009-04

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

体験入学 第三章(1)

 神無月です~。
 いよいよ起承転結の「転」に入ります。
 神無月は武生くん同様英語が苦手なので、英語に関する知識とか色々おかしいですが、笑って見逃してやって下さい。小学生で一万語クラスの英語力って、正直どうなんでしょう?

 さて、それでは開演。

 * * *

第三章 転機の三指(うつろいのちぎり)

 (1)

 体験入学からちょうど一週間。色々あって疲れた武生は、自宅のリビングでごろごろしていた。
 季節は初夏。すでに七月に入り、午後一時ともなれば照りつける日差しが肌を刺す。
「あぢぃ~……」
 Tシャツにハーフパンツという、この上なく涼しい格好ながら、武生はぐったりと机に突っ伏していた。気温はすでに摂氏三一度。高めに温度設定されたクーラーは、半ば扇風機程度の役割しか果たしていなかったが、それでもないよりはマシだ。
 テレビでは、ニューハーフアイドルがいかにも女の子らしい服を着て踊っている。一週間前のことが思い出されて、武生はうんざりとチャンネルを変えた。そんな時、廊下に続くドアがバタンと開けられた。
「あ、武生兄ぃ」
 リビングに入ってきたのは、キャミソールに短パンの少女。武生の妹で、中学生一年生の知香だった。
 少年のように短い髪に、やや男らしい顔立ち。小学校の頃から続けている水泳で、少女としては体つきもがっしりしている。しかしひそかに本人はかなりの可愛い物好きだった。外ではストリート系のボーイッシュな服を着ていることが多いが、家の中ではフリルやリボンのついたものを好んで着ている。その証拠に、いまこうして彼女が着ているルームウェアも、ピンクのパイル地で、穿き口にはフリルがついた可愛いものだ。
 女の子は、似合わないと判っていてもこういうものを着たいのよ。いつか知香はそう言っていた。
「……つーか、いままで寝てたのか」
「いいじゃない日曜くらい。それに昨日は忙しかったんだから。子どもたちの相手も、あれで結構疲れんのよ」
 話によれば、きのうは小学生を相手に水泳教室を開いていたらしい。中学校の水泳部所属で、およそ月に一度、近隣の小学校に水泳指導に行くのである。きのうはその日だったのだ。
 小学校。いやなフレーズが頭に浮かび、武生は麦茶を飲んで落ち着けようとする。しかし、それは失敗だった。
「本当、昨日教室に来ていた深山小学校の子どもたちは、素直でよかったなぁ。そういえば兄ぃ、あそこの子から面白い話聞いたんだけど、興味ない?」
「ぶぅっ!」
 盛大に噴いた。リビングのテーブルに撒き散らされる麦茶に顔をしかめ、知香は台ぶきんを兄に向かって放り投げた。
「ちょっとぉ、何で兄ぃが動揺してんの? ……あれよ、あそこって、修学旅行でアメリカ行くんだって。で、現地の小学生と交流会を開くんだけど、その時の話がね……」
 布巾で麦茶を拭き取りながら、武生はほっと胸をなで下ろした。「体験入学に体の大きなお姉ちゃんが来てた」とか言われたら、どうしようかと思っていたのだ。
「……あそこの子、ものすごい英語習ってるじゃん? 小学四年生ですでに英単語は一万とか、そんな語学力だから、相手の子供に英語が通じないの。そりゃあ、シェイクスピアを諳んじる子どもたちだものね。逆に当てつけっぽいって問題になって、交流会は今後中止されるんだって」
 むべなるかな。やたら難しい英語を使いこなすのでは、向こうの子供もやってられないだろう。日本で言えば、やっと漢数字を習っている程度の子どもたちに、同い年でありながら漢詩や和歌を諳んじる子供を送り込むみたいなものだ。問題にならないわけがない。
「向こうも迷惑だろうけど……しかし、凄いな」
「ねぇー。呆れちゃった。深山の子の方が、お兄ちゃんよりも英語できるんじゃない?」
 妹の何気ない言葉に、武生はぎくりと身体を強張らせた。しかし、なるべく平静を装って言葉をつなぐ。
「あ、あー、そうかもな。この前の試験も赤点すれすれだったし……」
「…………」
 知香はそんな兄を、不審そうな表情で見つめていた。
 英語でどれほどひどい点数を取っても、「深山の子に負けるんじゃない?」なんて冗談を言おうものなら、顔を真っ赤にして怒った兄である。長い付き合いの妹は、兄が自分には言えない何かを隠していることを、敏感に察知したのだった。

リンクを追加します(2)

 皆様こんばんは、神無月です。
 昨日はエイプリルフールだったので、「三和出版社」様の「おもらし体験教室」を元ネタにした募集をおいてみました。
 本当にあんな企画があったら楽しそうですね。ビデオとか雑誌があれば、是非買いたいくらいです。おむつモノですと三和出版様の「おむつ倶楽部」や「おもらし倶楽部」があるのですが、ほとんどは「女性のおむつ」で、「男性におむつをつけて辱める」のではないんですよね……残念です。あればいいのにねぇ。
 女装→女装おもらし→女児女装(おむつあり)→幼児女装(ベビー服+おむつ)という感じで進化させ、これに女性からの責めや公衆に晒される恥辱も加えれば……おぉ、妄想が広がります。
 いずれどこかで書いてみたいストーリーですね。

 さて、本題に入ります。

 当ブログの小説倉庫として、「十月兔の塒(じゅうがつうさぎのねぐら)」を開設いたしました。現在連載中の『体験入学』のまとめはもちろん、ブログでは連載していないショートストーリーもおいてありますので、よろしければお立ち寄り下さい。
 掲示板等は設置しておりませんので、ご意見・ご感想はこちらのコメント欄までどうぞ。

 また、リンクに水川様の小説サイト「強制女装少年」を追加いたしました。おそらくご存じの方が大半ではないかと思うのですが、まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、是非どうぞ。素敵な小説に加え、リアル女装調教日記まで掲載している夢のようなサイトです。
 水川様のブログ「恥辱庵」でもリンクを貼っていただいたので、改めてこの場でお礼を申し上げたいと思います。

 それでは今後とも、よろしくお願いしますっ。次回の更新はいよいよ、『体験入学』の第三章に入ります。

 | HOME |