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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2010-05

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『女児転生』 第二章(2)

 神無月です。

 今日はひとつサイトのご紹介。といっても女装関係ではなく、制服関係の業者サイトです。といっても、別に宣伝とか広告ではないのでご安心を。御存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、

 スクールキャロッツ

 という制服販売業者です。個人からも注文できます。
 小学生の制服といえば、やはり丸襟ブラウスに吊りスカート、さらにイートンだと思うのですが、ここはそうした制服を、最大170センチサイズまで取りそろえております。恐らく高身長の子供用でしょう(……と思います。まさか女装者向けに販売しているとは思えませんから)が、ここまでサイズがあれば大半のかたは着用できるのではないでしょうか。とりあえず、お勧めしておきます。
 では、『女児転生』をどうぞ。

  * * *

  (2)

 その声にはっ、と顔を上げると、隣の牧本宅の二階から、一人娘の秋穂ちゃんが俺を見おろしていた。今日も相変わらず、レースつきの丸襟ブラウスにフリル付きの吊りスカートを着ている。この牧本家の趣味は、いささか昭和を感じさせることが多い。もっとも、懐古趣味という点では、いまの俺のブルマー姿も負けてはいないだろうが。
 しかしよりによって、この状況を見られるなんて。俺は慌てて太股のあたりを隠そうとするが、もちろん秋穂ちゃんからはばっちり見えてしまっている。
「お兄ちゃん、ブルマー?」
「ま、まぁ、そんなところ」
「ふーん……おうちには、入らないの?」
「入れないんだよ。親はいないし、俺も、鍵を忘れて来ちゃったから」
「そうなんだー……だったら、秋穂の家で待ってる?」
 俺は一瞬迷った。こんな姿で小さな女の子のいる家に上がり込んだら、まずいのではないかと思ったからだ。しかし、いつまでもこんな姿でいるのも、それはそれで変態臭い。だとすれば、人に見られる心配がないだけ上がらせてもらうほうが良いだろう。
 数秒のうちにそこまで判断した俺は、
「それじゃ、お邪魔させてもらっていいかな?」
「うん、いいよー。待っててね、いま開けるからー」
 秋穂ちゃんの顔が窓から消え、とことこと階段を下りてくる声がした。
 俺は縁側から腰を上げると、重い足取りで、隣の牧本家に向かう。鉄格子の低い門扉を開けて、低い塀に囲まれた敷地内に入り、ドアの前に辿り着いたちょうどそのとき。玄関のドアを重たそうに開けて、秋穂ちゃんが顔を覗かせた。どうやら、すぐに降りてきてくれたらしい。
 秋穂ちゃんはにっこり笑い、
「お待たせー。ほらほら、早く入ってきてよぉ」
 俺を室内へと招じ入れた。
 牧本宅も、基本的な間取りは俺の家と大差ない。玄関先から正面に廊下が続き、そのすぐ横を併走するように二階へ続く階段がある。秋穂ちゃんはとことこと、俺を連れて二階の階段を上がっていった──って待て待て。普通校言うとき、リビングと兼用の応接間に通すものじゃないのか? 不安に駆られた俺は、
「どこに案内してくれるのかな?」
「秋穂のお部屋よ」
 秋穂ちゃんは振り返ると、にっこり笑顔で言った。おいおい、それってまずくないかとも思ったが、考えてみれば秋穂ちゃんはまだ小学生。あまり変なことを意識させるわけにはいかず、さりとて彼女の自室にはいるのを裂けるための、適当な口実も思い浮かばない。それに何より、リビングには外から見える大窓があり、そんなところに通されるのも恥ずかしくて、俺は結局秋穂ちゃんに案内されるまま、彼女の自室に通された。
 秋穂ちゃんの部屋は、いかにも彼女らしい内装だった。ピンクと水色の壁紙に、ベッドもテーブルもクロゼットも、メルヘンチックなデザインになっている。
「えへへ、いらっしゃい。いま、ジュース持って来るから、お兄ちゃんはそこのクッションに座ってて」
「あ、秋穂ちゃん。ちょっと待って」
 俺は、さっそく部屋を出て行こうとする秋穂ちゃんに声をかけ、
「その前に──その、着替えをくれるかな。この格好は恥ずかしいから、出来れば秋穂ちゃんのお父さんの服とか、貸して欲しいんだけど」
「パパのお洋服?」
 秋穂ちゃんは首をかしげ、
「どこにあったかなぁ……今日はお洗濯してないし、パパの洗濯物は、みんなママとパパの部屋にしまっちゃうから……秋穂のお洋服じゃ、ダメ?」
「秋穂ちゃんの……? でも、サイズが」
「だいじょーぶよ。お兄ちゃんなら、着られると思うな」
 無邪気な顔で言われた一言に、俺はうめいた。確かに、小学生としては背が高い秋穂ちゃんと、高校生としては背の低い俺。身長には、あまり差がなかったりするのだ。
 しかし、ついさっき学校でしょう学生風女子制服やらブルマーやらを着せられ、やっとの事で逃げてきたと思ったこの家でまで、女の子の服を着ろというのか。俺はがっくりと脱力した。まるで、のっぺらぼうの怪談のようだ。のっぺらぼうから逃げ出してきた男が夜鷹蕎麦に会い、その背中に話しかける。おいおめぇ、きいてくんな、いまさっき俺、すっげぇ化け物にあったんだ。ああ、怖ぇ。すると夜鷹蕎麦は言う。それは大変でございましたね、ときにお客さん、その化け物って、こんな顔じゃあありませんでしたか──
 俺はいささか現実逃避気味に、そんなことを思いだしてしまう。すると秋穂ちゃんは何を勘違いしたのか、
「大丈夫よ、お兄ちゃん。お兄ちゃんなら、秋穂のお洋服だって絶対似合うから!」
 さらに俺の気を滅入らせるようなことを、言ってのけたのだった。

東京都の表現規制条例について

 「非実在青少年」という言葉があります。「実在しない子供」、つまり漫画やアニメなどに登場する、18歳未満の少年少女をさします。これはもちろん平安時代や江戸時代からあった言葉ではなく、青少年健全育成条例に基づいて規制しようとする東京都の造語であるようです。今さらながら、東京都も面白い表現を思いつくものだな、と感心いたします。
 このニュースはだいぶ前から大々的に取り沙汰されておりまして、いくつかのサイトでも、この問題の趨勢をまとめると同時、反対署名を集めたりもしています。

 東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト

 もちろん私自身も、重要な関心を持って動向に注目しています。表面上、私の作品の何点かも、こうした「非実在少女」に該当する可能性があるからです(もっともその作品嗜好はまったく逆方向で、「小さい女の子と○○したい」ではなく、「自分が小さい女の子になって辱められたい」なのですが汗)。
 しかし表面的に捉えた場合、「一見18歳未満の少女が性の対象となっている」わけですから、児童ポルノに当たるのではないか、と指摘される懸念もあります。そのため、私自身の考えを、ここでざっと述べておきたいと思います。

  * * *

・現実の少女に対する児童への性的暴行や、児童ポルノについて。
 18歳未満の少女にたいして実際に暴行・強姦に及んだ相手に対しては、より厳罰を課すべきです。少女の最も多感な時期に、レイプなどによって心身共に重大な傷を負わせ、その後の人生を狂わせるような人間に対しては、人権を認める必要はない、とさえ思っています。その際には冤罪などが起きないよう、捜査関係者には十分に注意していただかなくてはなりませんが。

 またジュニアアイドルについても、すでに規制の動きは出ていますが、より厳しく規制するべきと考えています。確かに犯罪と違い、レイプなど直接的な行為はおこなわれていないかも知れません。ですがこれらジュニアアイドルの少女たちが、自分が性のことについてなにも判らない頃に、変態的な大人たちのオナペットとして供される映像に出演したと知れば、深い心の傷を残すことは充分に考えられます。映像媒体として広く流通してしまっている点は、犯罪とは別方向で悪質です。
 二次元の創作物よりも、まず一日も早く、こうしたジュニアアイドルビデオを根絶するべきでしょう。


・非現実における児童ポルノについて。
 まず言いたいのは、創作物が現実の事件を誘発すると考えるのは、極めてナンセンスだ、ということ。大半の人は、虚構と現実をきっちり区別した上で、現実では出来ないことを虚構の中で楽しむものです。それによって、ままならない現実の閉塞感を解消することができ、現実の生活を円滑にすることにもつながります。
 東京都のこうした規制、現実に児童に対する性犯罪をおこなう人がでるから虚構を取り締まれ、というのは、はっきり言って都民をバカにしているとしか思えません。

 虚構の本来の作用は、多くの人に喜びを与えることです。中には現実と虚構を踏み越える人がいるかも知れませんが、それはあくまで副作用にすぎません。この副作用を取り除くために、薬そのものの使用をやめてしまうのは、極めて馬鹿馬鹿しいことです。
 薬で喩えれば、用法・用量を守らず薬を摂取しすぎたために、その副作用で暴れ出す人がいたとしても、その薬で体調を保っている人(大多数の読者)に対してまで「薬を使うな」とは言えません。ましてや製薬会社(つまり作者)に対して「薬を売るな」というのは、極めてナンセンスでしょう。


 ただし、こうした児童ポルノを不快に感じる人も多く存在すること、小さい子供がいる親御さんなどが不安を感じることも、理解しなければなりません。そうした人たちの目に触れないように慎むべきだ、とも思います。ですがそれでも、より一般的で影響の少ない別の方法、例えばAVコーナーのように18歳未満の立ち入りを禁止するコーナーを設けるなど、別の方法があるはずです。

 表現の自由を振りかざして、声高に権利を主張するのはどうかと思うジャンルですが、少なくとも、社会の片隅で秘かに存在する、マイノリティな趣味の人たちに憩いを与えるくらいは、認めるべきだと思うのです。
 さらに言えば、私の強制女装に対するスタンスも、これと同様です。


 マイノリティに対してどれだけ寛容であれるかで、社会・文化の安定度を測ることができる──というのが、私の持論です。社会的・経済的な危機が訪れたときほど、マイノリティに対して狭量な政権が生まれることは、すでにナチスが社会危機の混乱に乗じて政権を取り、共産主義や社会不適合者などを迫害することで国民の支持を得た歴史が証明しています。
 日本の社会がマイノリティに対して寛容にあれるほど安定していることを、心から信じています。

  * * *

 長々とした文章にお付き合いいただいたかたは、どうもありがとうございます。結論としては、「表現規制には断固反対!」この一言に尽きます。
 もしこの文章を読んで、何か感じてくださった方がいらっしゃいましたら、上記HPなど表現規制に反対する団体への協力を、よろしくお願いします。署名ひとつ、メールひとつでも構いません。小さな声が積み重なることが、こうした表現規制への、最も大きな一石となるのです。

 ゆり様、taisa様、コメントありがとうございます。久しぶりに堅苦しい文章を書いて疲れましたので今日はおやすみですが(汗)明日にはまた、『女児転生』を更新したいと思います。

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