2ntブログ

十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2010-05

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『女児転生』 第二章(4)

 次回作のヒロイン画像公開。といっても、作品本体には含まれない、この場で公開す落書きのようなものですが。

Rinne.jpg

 名前は芳賀鈴音。とある事情から主人公と同居している少女です。性格はかなりきつく、おねしょ&おもらし改善のために、主人公の少年を容赦なくいじめ、辱めつづけます。着ているのは☆学校の制服で、セーラー襟ボレロとジャンパースカートです。

 では本題。本日分をどうぞ。

  * * *

  (4)

「お兄ちゃん、それ、どうしたの?」
 秋穂ちゃんの声は、俺の耳の中で殷々と響いた。
「どうしてお兄ちゃんが、そんなぱんつ穿いてるの……?」
「こ、これは……」
 俺の頭の中に一瞬、悪い想像が去来した。秋穂ちゃんが無邪気な笑みから一転、悪意に満ちた嘲笑を浮かべ、「うふっ、やっぱりお兄ちゃん、女の子の服がだいすきなのね。そんな小学生の女の子みたいなぱんつ穿いて、おちんちん硬くしてるんだもの。あははっ、ならあたしも、とっておきの可愛いお洋服を着せてあげる☆」──そんな言葉を口にする光景だ。
 しかし実際には、秋穂ちゃんはきょとんとした眼をしたまま、俺を見つめているだけだった。そりゃそうか。秋穂ちゃんはまだまだ小学生で、俺が女の子の下着を着けていることも、その舌でペニスを勃起させていることの意味も判っていないのだ。ほっ。
「んー……はい、お兄ちゃん」
 俺はやや前屈みになりながら、秋穂ちゃんの手からスカートつきスパッツ(曰く、スカッツというらしい)を受け取って、いそいそと身につける。さらに上も、今まで来ていた丸首のシャツを脱ぎ、多少なりともフリルやレースのない、カッター襟のシャツをもらう。色はパステル調のライム色だし、袖はフレンチ袖だし、胸元のワッペンには子供向けアニメのキャラクター「キャビット」が描いてあるけれど、背に腹は替えられない。
「わぁ、お兄ちゃん、すごく似合ってるよ!」
 着替え終わった俺に向かって、秋穂ちゃんが両手を合わせて感嘆をあげる。いや、悪気はないのは判っているけど、高校生の男にとって女児服が似合うってのは褒め言葉じゃないよ。俺はお礼をいうことも出来ずにむっとしたまま秋穂ちゃんから目を逸らし、秋穂ちゃんも俺の態度から、少し機嫌を損ねたようだった。
 しかしここで一つ、問題が発生した。サイズではない。デザイン──ではあるが、それともちょっと違う。何かといえば──スカートの下から覗くスパッツの股間部分に、大きなふくらみが目立ってしまっているのだ。うわ、下手するとこれ、しみを作っちゃうな。スカッツに先走りがしみを作るのは、何が何でも避けたい。
 とすれば、やっぱり恥を忍んで、スカートを穿くしかないのか。俺は小さく肩を落としてスカッツを脱ぎ、
「ごめん、秋穂ちゃん。やっぱりこのスパッツ、サイズがちょっと小さいみたいなんだ。他にズボンとかがなければ、スカートでいいから、貸してくれる?」
「────、なによっ!」
 秋穂ちゃんが、キレた。
 何気なく俺がそう言った瞬間、顔を真っ赤にして両目に涙を溜めた秋穂ちゃんが俺の手からスカッツをひったくり、叫んだのだ。小さな両手を震わせて、
「お兄ちゃんがスカートは嫌だって言うから、秋穂いっしょうけんめい選んだのに! お礼も言ってくれないし、しかもやっぱりいらないだなんて、スカートでいいから貸してだなんて、あんまりよ! そんな言い方するんなら、スカートだって貸してあげない! お兄ちゃんなんてずっと、ぱんつのまんまでいればいいんだわ!」
「あ、ご、ごめんっ!」
 気付かなかった。自分のことにばかり気を取られて、女の子の服を着せられる恥ずかしさに目を奪われて、秋穂ちゃんがどんな風に感じているかなんて、まったく考えていなかった。それは普通、怒るよな。
「ごめん、悪気はなかったんだ。でも、サイズが合わないみたいだから──だから、ごめん、秋穂ちゃん。秋穂ちゃんを傷つけるつもりは」
「出ていって!」
 秋穂ちゃんは俺に向かって一歩を踏み出すと、出口に向かってぐいと押した。高校生の俺がよろけたのは、彼女が全体重をかけて押したからだろう。
「お兄ちゃんなんて嫌い! 出て行ってよ!」
「わわっ……」
 ちょっと待てちょっと待て、このまま外に追い出されたら、ブルマー姿よりもやばいことになるじゃないか。隣の家から、女の子のシャツと下着姿で出てきたなんてことになれば、それこそ近所中で変態のレッテルを貼られてしまう。
 秋穂ちゃんは、俺を自分の部屋の外、つまり廊下に追い出すと、最後にきっと睨み付けてからバタンとドアを閉めた。間髪を入れずに、がちゃり、と鍵のかかる音がする。ドアに引っかけられた「あきほのへや」のプレートが、ゆらゆらと揺れて斜めで止まった。

 ──やっちゃったか。

 俺は溜息をついた。シャツの裾から女児用ぱんつと太腿を丸出しにしたまま、がっくりと廊下にへたり込む。一体いつになれば、この女児服地獄から逃げ出せるのか──一向に、出口は見えてこなかった。

 | HOME |