スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ストレス発散。
神無月です。珍しくも、本日二回目の更新。
さてさて、20000ヒット記念イラストは、投票で子供服、並びに女子学生服が双璧でしたので、小学生の制服という折衷案。コメントでおむつ希望もありましたので、スカートの下にはばっちりおむつです。
最近、DLSite様の規制が厳しいです。児童ポルノ規制法が成立するのではと危惧されている昨今、確かに色々と規制するのは判るのですが、これが結構ストレスになっています。
そんなわけで、ときどき無性に、規制も何も無視したイラストを描きたい衝動に駆られます。今回は、ランドセル・安全帽・名札・吊りスカート・丸襟ブラウスと、神無月の考える「小学生」的な要素を全て放り込んであります。もちろん着ているのは男の子(脳内設定高校生)ですが。そのうちこのイラストをもとにしたSSなんかも書きたいですねぇ。
皆様は、どんなシチュエーションを想像されます?
さてさて、20000ヒット記念イラストは、投票で子供服、並びに女子学生服が双璧でしたので、小学生の制服という折衷案。コメントでおむつ希望もありましたので、スカートの下にはばっちりおむつです。
最近、DLSite様の規制が厳しいです。児童ポルノ規制法が成立するのではと危惧されている昨今、確かに色々と規制するのは判るのですが、これが結構ストレスになっています。
そんなわけで、ときどき無性に、規制も何も無視したイラストを描きたい衝動に駆られます。今回は、ランドセル・安全帽・名札・吊りスカート・丸襟ブラウスと、神無月の考える「小学生」的な要素を全て放り込んであります。もちろん着ているのは男の子(脳内設定高校生)ですが。そのうちこのイラストをもとにしたSSなんかも書きたいですねぇ。
皆様は、どんなシチュエーションを想像されます?
乙女座の園 間章6
間章6 噴水《Ganymedes》
小さな公園の一角。噴水の脇に佇みながら、黒谷晴香は小さな溜息をついた。普段の彼女からは想像もつかない、弱々しい表情だった。
……有沢良介があんなに怒るとは思っていなかった。だが確かに、怒られて当然なのかも知れない。何せあれは、昔の自分がされて憤ったことの、裏返しなのだから。
晴香の生まれた黒谷家はもともと、江戸中期から続く大商家の末裔だ。昭和の中頃に、薬問屋から医薬品メーカーに転身したが、いまだに古くからの考えが残っていて、跡取りは男児に限るべし、との教えが固い。
そんな中で晴香は、三人続けて女の子ばかりが生まれたあとの四女として生をうけた。が、生まれて間もない晴香を待っていたのは、親類縁者の冷たい言葉だった。
「何だ、また女の子か……」
「女の子ばかり生まれてもねぇ……」
「今回は諦めよう。またすぐに次の子供を作ればいいさ」
むろん晴香とて、生まれて間もなくの記憶はない。しかし長じてからも、晴香はずっとそんな声が聞こえてくるような境遇におかれていた。
女は男に嫁ぎ、家を守れ。
父親から繰り返し聞かされたその言葉は、しかし晴香にとっては、彼女を閉じこめる檻でしかなかった。晴香は進取の気性に富み、およそ人の下風に立たされるのを嫌がるたちだったし、また人の上に立つだけの人望も、指導力もを持っていた。女だからの一言で押し込められることを嫌い、女であっても認められることを望んだ。
両親を説得して、高校は都内屈指の進学校に進んだ。その間にアルバイトして貯めたお金と、奨学金制度を活用して、親の反対を無視して大学に進んだ。さらに大手企画会社に入り、様々な企画でプロジェクトのチーフを任されるまでに出世した。
しかし、陋習に凝り固まった家族にとっては、女だてらに大学まで進み、一流企業に勤めて才能を開花させた晴香は、「黒い羊」でしかなかった。どれほど才能があろうとも、女性と言うだけで認められないのだ。
両親の元を勘当同然で追い出されたことに、未練はない。ただ、一抹の悲しさはある。
だからこそ。
彼女は自らの道を行く。自らの目指す社会の、実現に向けて。それは、良介などに女装させていたことと、決して無関係ではない。
黒谷晴香は小さく息をつき、毅然とおもてを上げた。その目に、もはや弱々しい迷いは、まったく見られなかった。
小さな公園の一角。噴水の脇に佇みながら、黒谷晴香は小さな溜息をついた。普段の彼女からは想像もつかない、弱々しい表情だった。
……有沢良介があんなに怒るとは思っていなかった。だが確かに、怒られて当然なのかも知れない。何せあれは、昔の自分がされて憤ったことの、裏返しなのだから。
晴香の生まれた黒谷家はもともと、江戸中期から続く大商家の末裔だ。昭和の中頃に、薬問屋から医薬品メーカーに転身したが、いまだに古くからの考えが残っていて、跡取りは男児に限るべし、との教えが固い。
そんな中で晴香は、三人続けて女の子ばかりが生まれたあとの四女として生をうけた。が、生まれて間もない晴香を待っていたのは、親類縁者の冷たい言葉だった。
「何だ、また女の子か……」
「女の子ばかり生まれてもねぇ……」
「今回は諦めよう。またすぐに次の子供を作ればいいさ」
むろん晴香とて、生まれて間もなくの記憶はない。しかし長じてからも、晴香はずっとそんな声が聞こえてくるような境遇におかれていた。
女は男に嫁ぎ、家を守れ。
父親から繰り返し聞かされたその言葉は、しかし晴香にとっては、彼女を閉じこめる檻でしかなかった。晴香は進取の気性に富み、およそ人の下風に立たされるのを嫌がるたちだったし、また人の上に立つだけの人望も、指導力もを持っていた。女だからの一言で押し込められることを嫌い、女であっても認められることを望んだ。
両親を説得して、高校は都内屈指の進学校に進んだ。その間にアルバイトして貯めたお金と、奨学金制度を活用して、親の反対を無視して大学に進んだ。さらに大手企画会社に入り、様々な企画でプロジェクトのチーフを任されるまでに出世した。
しかし、陋習に凝り固まった家族にとっては、女だてらに大学まで進み、一流企業に勤めて才能を開花させた晴香は、「黒い羊」でしかなかった。どれほど才能があろうとも、女性と言うだけで認められないのだ。
両親の元を勘当同然で追い出されたことに、未練はない。ただ、一抹の悲しさはある。
だからこそ。
彼女は自らの道を行く。自らの目指す社会の、実現に向けて。それは、良介などに女装させていたことと、決して無関係ではない。
黒谷晴香は小さく息をつき、毅然とおもてを上げた。その目に、もはや弱々しい迷いは、まったく見られなかった。