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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2010-08

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黒沢からメール。

 えーと、黒沢からメールがあったんだ。悪いかな、とも思ったけど、引用するね。
「Sub:昨日はすまん
 本文:
 昨日は勉強教えてくれて(つーかまる写しさせてくれて)ありがとうな。急に冷たくしちまってすまなかった。その理由についてはお前も気付いてるかも知れないけど、改めて書いておくよ。

 きっかけは昨日、ふざけて抱きついたときに、俺の太腿にお前のペニスが当たったろ? それでさ、ああ、やっぱりお前はどんなに女の子っぽくしてても男なんだって、ちょっとショックを受けたんだ。いや、お前が男なのは最初から判ってたことだし、俺もそれを前提にして、アプローチしてきた。でも、ああいう風に直接肌に触れる形で実感しちまうと、やっぱりショックだったんだ。
 そして何より、そんな風にショックを受けたこと自体が、俺にとっては凄くショックだった。ちょっと服ごしにペニスに触れただけでショックをうけちまうんなら、セックスの時なんて一体どうなるんだ? ベッドに押し倒して、服を脱がせて、そのときお前のペニスを目にしたら、もっとショックを受けるんじゃないか? ってな。それに、俺は本当に本当のお前を見て愛しているんだろうか? ってのも不安になった。もしかして、俺は自分に都合のいいように、お前を見ているんじゃないかって。
 昨日とつぜん素っ気なくしちまったのは、そんなわけだ。改めて、すまん。俺自身の悩みで、お前を不安な気持ちにさせちまったみたいだから、謝っておく。

 今は少し、これからの俺たちの関係について考える時間が欲しい。これまでは遊び半分の恋人感覚だったけど、やっぱり将来的に長い付き合いを前提にすると、いろいろ考えたいんだ。こんなことを言うと、またお前を不安にさせちまうかも知れないが、気持ちが決まるまで待って欲しい。

 P.S.実家のお土産、ありがとな。うまかったぜ」

 うーん、黒沢も、いろいろ真剣に考えてるんだな。というか、セックスって……そこまで前提で付き合ってるだなんて、その……どうしよう。あいつも真面目に考えているみたいだし、ぼくのほうも、少し真剣に考えないといけないかな。

 あ、黒沢のメールに対するぼくの返信も、載せておくね。
「Sub:待ってるよ
 本文:
 そうだったんだ。昨日は確かに、急にお前の態度が変わったからおかしいと思ったけど、そういう理由だったんだね。
 ぼくのことについて、そこまで考えてくれてるとは思わなかった。ぼくのほうも、真面目に考えてみるよ。今みたいな関係も好きだけど、やっぱりずっとそうじゃいられないものね。
 でもひとつだけ、伝えておくね。もう気付いていることかも知れないけど、女の子として黒沢に可愛がってもらえると、とても幸せなんだ。女装するのは恥ずかしいけど、でも、お前が喜んでくれるならそっちのほうが嬉しいから。
 それじゃ、結論が出るのを待ってるよ」

 送信したあと、本文を見返して顔から火が出るかと思ったよ。いくら何でも順応しすぎだろ自分!


 >Yさん
 聞いての通り、黒沢からメールが来たから、あとはあいつの気持ちしだいってところだね。うん。でも、あいつ任せで受け身なままじゃ、ダメだよね。ぼくからも、少しはアクトしないと。
 今回のメールでは、ちょっと勇気を出して、ぼくの本心を伝えておいた。気持ち、届くといいな。

 >舞姫さん
 それもあるかも知れないね。でも、ぼくとしてはちっとも嫌じゃないんだけどな。そりゃ、いきなり襲われたりしたら嫌だけど、あいつって意外と紳士的だから。うーん、黒沢って、意外と臆病で奥手なのかな? 人のことは言えないけどね。
 勝負下着は、その、あいつと会うときにはけっこうお洒落な下着を着けていっているよ。この前も、フリルのついたTバックショーツだったし。

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