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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2009-11

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『バビロンの掟・Ⅱ』

 『珈琲店』の次に当たる『バビロンの掟・Ⅱ』(仮題)も、だいぶん書き進めて参りました。およそ8~10節構成で、挿絵は4~5枚となりそうな感じです。

 ところがここで想定外の出来事。今作こそは男性を登場させて、幼女化した主人公を徹底的にレイプしてやろうと目論んでいたのです。が、筆の勢いに任せていたら男性の登場が無くなりそうになってきました。
 暫定的な内容を紹介いたしますと、今作の主人公は《浄罪場》という、前作の主人公が送られた《修道院》よりも刑の重い受刑者が送られる施設に入ることになるのです。そして、そこで男性ありのレイプありのストーリーにするつもりだったんです。
 ですが諸般の事情により、またしても男性無し、ということになりそうです。
 男性無しでもかなりハードですし、堕ちるところまで堕ちるようなストーリーを考えていますので、前作を気に入ってくださった方は、お口に合うのではないかと思います。

 男性ありを期待された方には申し訳ありませんが、このブログをご覧になっているのは「男からの責めはちょっと……」という方が多いようなので、結果オーライと言うことで。

 『女児転生』も書きためていた分が終わりましたので、またしばらくはのんびり更新になります。あんまり変な先生ばかりいる学校って言うのも不自然かと、高塚先生のような人を登場させたのですが……ぶっちゃけ邪魔ですね(汗)

『女児転生』 第一章(11)

 (11)

 4階の廊下をしばらく進み、先生は2年4組の教室の前で立ち止まった。俺は教室の中から見えないように、少し離れた場所に立つ。
 ちらりと見えた中の様子からすると、ちょうど授業をやっているようだ。先生が、授業の邪魔になるから諦めましょ──といってくれるのをちらりと期待したが、そうはならなかった。中にいる国語教師の高塚(40半ば、白髪交じりで眼鏡の男性教師)が、廊下に立っている俺たちに気付いたからだ。
 高塚先生を見た瞬間、俺は真っ青になった。彼は俺のクラスの担任で、つまり俺にとってはそこそこ見知った仲だ。そんな相手の前でこの格好を……!
 俺の心の叫びは、もちろん高塚先生には聞こえなかった。彼は「ちょっと待て」というようにクラスのみんなに軽く手を振ると、がらりとドアを開けて廊下に出てきた。その視線が、とうぜん俺に突き刺さる。中の生徒たちも俺を見て、一斉にがやがやと騒ぎ始める気配があった。
 高塚先生はその丸い目を、俺と先生に交互に向けた。そして、
「ああ、酒匂先生。そちらのお子さんは……ってお前、何だ、山野じゃないか。どうしたんだ、その格好は」
 俺は答えられず、視線を足元に落とした。さすが担任、一発で俺と見破ったのは大したものだと思うけど、こんな時には気付いて欲しくなかった。できれば気付かれずに、「なんか背の高い小学生を連れていたな」で終わって欲しかったのに。
 俺は、高塚先生の顔を見た。
「これは、その……酒匂先生に、無理矢理着せられたんです。好きでこんな格好をしてるんじゃありません」
「そ、そうか。酒匂先生、あんまり生徒をからかわないでくださいね」
 高塚先生は軽い調子で言った後、
「それで酒匂先生。何か……?」
「いえ、こちらの教室に教材を忘れてしまったものですから、取りに来たんです。山野君も一緒に、入って良いかしら」
「あ、いや、私が手伝いましょう。山野はここで待っていてくれ。さすがに、その格好で教室の中に入るのは恥ずかしいだろうからな」
 ナイス、先生! 俺はこのときはじめて、「この先生が俺のクラスの担任で良かった!」と心から思った。
 酒匂先生はちょっとつまらなそうに唇を尖らせたが、すぐに愛想笑いに戻って肯いた。
「それじゃ、済みません。すぐに運び出しますので、失礼します」
「はい。それじゃあ山野、しばらく待っててくれ」
 二人は教室内に消え、やがてプロジェクターと小さな段ボールを持ってくる。高塚先生は俺に段ボールを手渡して、
「それじゃ頼んだぞ。ここの生徒たちにはフォローしておくから……ってちょっと待て、その格好で教室に行く気か?」
「行きたくはないですけど、酒匂先生の命令で」
 俺はじろりと、酒匂先生を見る。しかし先生は婉然と微笑むと、
「ちょっとした高校生のお遊びを、手助けしてあげているだけです。クラスのみんなも判ってくれると思いますよ」
 高塚先生は明らかに難色を示し、それでも強くは言えないのか、
「ん……まぁ、ならいいですが、あんまり変なことはなさらないでくださいね? 山野も、何か変なことになったら遠慮なく言えよ?」
「あ、はい」
「それじゃ、失礼します」
 俺と酒匂先生は頭を下げ、その教室を後にした。背後では高塚先生が、「静かに、静かにしろ! いまのはちょっとしたジョークだから、騒ぐな、良いな!」と言う声が響いていた。
「良い先生ね」
 階段を下りながら、酒匂先生が言う。そりゃ、こんな服を着せようとする先生と、こんな服を着せられた生徒を見ても動揺せずに落ち着いて対応する先生を比べたら、後者の方がずっと良いに決まってるじゃないか。
 そんなことを思いながら黙り込んでいると、酒匂先生も何やら考えているようだった。ぶつぶつと、細切れの言葉が聞こえてくる。
「毎回あんな風に邪魔されたんじゃ、やってられないわよね。下級生たちに、可愛い山野君の姿を見せてあげようと思ったのに。それに、……させるとなると、高塚先生をどうにかして……何とかいい口実があれば……」
 何やらぶつぶつ言っているのが怖かった。本当に、この先生は俺をどうするつもりなんだろう。最悪、高塚先生を頼ってクラスのみんなを説得してもらうのが一番かも知れない。
 俺はそんなことを考えながら、先生のあとについて、遂に自分のクラスに向かった。その時の俺の顔は、まるで十字架を負ってゴルゴダの丘に向かうイエスのように、この世界全てに対する苦悩に満ちていた……と思う。

新作画像その2。


 暁星ないる(アケボシ ナイル)

 珍しくも正統派ヒロイン風の少女を登場させてみました。といっても、彼女はどちらかというとサブで、無自覚にさらっとひどいことを言っちゃうタイプです。
 『珈琲店』の登録申請は今週末あたりになりそうですので、発売は来週末くらいになりそうです。連休のお楽しみにどうぞ。内容は、全74ページ+イラスト7点となりそうです。

 力様、コメントありがとうございます。ろくでなしなので徹底的にいじめていますが、それでも「女ごときにこんなにされるなんて……」と歯がみする学習能力のないやつです。女の子扱いと言うよりも女装奴隷扱いですが、たまにはこういう「愛のない」作品も、書いていて楽しいですね。

 さてさて、「珈琲店」の次は、現在『バビロンの掟』の続編を予定しています。男性が登場するかどうかは未定。挿入があるかどうかも未定です。いまは男性・挿入ともに出そうと思っているのですが、下手をすると序盤に書きすぎて結局未登場、なんてことにもなりますので、どうなるか決まり次第、またお伝えします。

 ではでは。さすがに執筆ペースが衰えてきた神無月でした。

 追伸:kusirosi様、相変わらず熱烈なレビュー、ありがとうございます。眼鏡っ娘は個人的に大好きなのですが、またそのうち……次回作には一瞬登場するだけですし。
 なお、当ブログは「十月兔」です。兔は旧字体なので、よろしくお願いいたします。

『珈琲店の女装奴隷』

 Doll-ts.jpg
↑ 主人公:桧山靖太郎

 都内の珈琲専門店《トリリオン》では、あることが問題になっていた。本社から移籍した社員・桧山靖太郎のせいで、アルバイトが次々と辞めていくのである。
 そんな中で店主の茅野保子は一計を案じ、彼の弱みを握る。そして彼をウエイトレスとして働かせることにするが……。

内容
 ・剃毛+包茎短小
 ・ウエイトレス制服
 ・ウエイトレス改造制服+ローター
 ・浣腸+バイブ etc....

 次回作は、こんな感じのストーリーです。本文はすでに書き上げていますので、あとはイラストを描くのみ。今作はご要望に合わせて、イラストも一章あたり1枚(本文10ページあたり1枚)と増量しております。
 前作・前々作と比較的ロリ顔でしたが、今作は男性が女装される感じです。しかも主人公がろくでもない男なので、一片の愛情も一抹の憐憫もなく、徹底的にいじめられます。
 発売は未定ですが、来週中には発売されると思いますので、どうぞよろしくっ。

『女児転生』 第一章(10)


 (10)

 授業中の廊下はがらんとして、足音一つしない。窓から光が入っているので明るいが、それだけに妙に虚ろだった。閉めきった教室から先生の講義口調の声がくぐもって響き、現実感というものがない。
 あるいはそれも、いま俺が着せられているこの服のせいかもしれなかったが。
 何なのだろう、この服は。なぜ俺は、こんな服を着ているのだろう。
 いまの自分の姿を見ていたくなくて、俺は視線を上げた。視線を上げたところで、身体にまとう服の感触と、足元を通り抜ける風の感触、そして背中にかかる重みのせいで、いま何を着ているのか忘れることはできなかったけれども、自分のずっと見ているよりははるかにマシだった。
 視線を上げると、僕の前を2人が歩いているのが見えた。先生は手ぶらで、莉子は僕のバッグや、先生が持ってきた透明なプールバッグ、そしてピンクの体操着入れを持って。
 誰もいない廊下だというのに、そこを歩くだけでとんでもなく恥ずかしかった。教室と廊下には壁を隔てているとは言え、ドアには大きな窓ガラスがついていて、ガラス越しに教室の中が見える。同じ学校の生徒40人近くが、すぐ側にいるのだ。落ち着かないわけがない。
 しかも、こちらから向こうが見えると言うことは、向こうからこちらが見えると言うことでもある。時々、授業に退屈になったのかぼーっとこちらを見ていた生徒が、明らかに小学生の女の子めいた服を着ている俺を見つけて、ぎょっとしたように目を開く。まさか、男が女装しているとは思わなかったろうけれども、こんな服を着ている人がいると言うだけでびっくりしたのだろう。
 もしもそれが、俺……男子高校生である山野武志だとばれたら。いや、どのみちばれるに決まってる。俺はこのあとずっと、「小学生の女の子の服を着て校舎内を歩いていた男」として、この学校中に知られてしまうのだ……!
 絶望的だった。俺はいったん上げかけた視線をまた下ろした。しかし、それによってまたしても自分の姿を見下ろす羽目になってしまい、耳の奥に他の生徒たちの囁きが聞こえるようだった。
 その時、2人が何やらひそひそと話をするのが聞こえた。
「佐々木さん」
「はぁい」
「それを持って、先に教室に行っててくれる? 私は山野くんと一緒に、ちょっと取りに行くものがあるから」
「はぁーい」
 明るい声で返事をして、莉子が立ち去る。その姿を見て、俺ははっとした。
 教室に先に行かれてしまったら、あらぬ事を言い触らされる!
「ちょ、待っ……!」
 慌てて後を追おうとした。しかし、横合いから突然腕をつかまれる。振り返ると、先生が俺の左腕をつかんでいた。
「だめよ。山野くんにはこれから先生と一緒に、教材を取りに行ってもらうんだから」
「何ですか、それ! もうクラスメートに笑われるのは諦めましたから、あまりあちこち連れ回さないでくださいよ!」
「そうは行かないわ。これからの授業に必要なものを忘れてきてしまったんだもの。一人では持てる分量じゃないしね。だから、ついてきて欲しいの」
「~~~!!」
 俺はうめいた。先生の性格を考えれば、ここで抵抗するのは無駄──どころか、かえって大声で人目をひくだけのことになりかねない。どうせ行き先は教材室か職員室だろう。そう判断して、俺は抵抗をやめる。
 大人しくなったと判断したのか、先生は俺の腕を放して歩き出した。慌てて後を追い、廊下から階段へ。2階にある職員室、あるいは俺たちが授業を受けている3年生の教室へ行くのかと思っていたら、何と3階から上り階段に脚をかけた。
「ど、どこに行くんですか?」
 俺の声は震えていたと思う。先生は平然と、
「2年生の教室よ。うっかりして、今日の授業で使うプロジェクターを置いてきてしまってね。スライドも一緒だから、一人では重たいのよ。だから、持ってきてもらおうと思ってね」
「そ、そんな……!」
 この格好で、後輩たちの目にさらされる──考えたくもない。しかし先生はどんどんと階段を上っていってしまって、ついていくより他に道はなかった。

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