スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
長編『禁じられた遊び』 (13)
登場人物
上村 大海(うえむら ひろみ)……中学一年生の少年。
天野 聡子(あまの さとこ)……大海の同級生。
あらすじ
中学生の上村大海は、ある日、同級生の天野聡子に誘われて、空き教室で彼女の制服を着てみることになる…。
ピクシブにもまとめました → 禁じられた遊び
(13)
「うん……すごく、すぅすぅする……」
陳腐だけど、それが一番だった。常にズボンで両脚を包まれ、特に股間はトランクスの上から二重に包まれていたのと違って、スカートは膝から下が丸出しだし、ぴったりと肌に張り付くショーツにも、空気の揺らぎが届いてくる。
厚く重いスカートは、思っていたよりも簡単にめくれあがったりしないが、それでも何となく不安を感じ、太腿を指でなぞられているようなむずがゆさに、思わず内股になってしまう。
天野さんはおかしそうに、
「ふふっ、スカートって、そんなに落ち着かない?」
「う、うん。なんだか、すぐにめくれちゃいそうで……」
「でしょ。ほらっ」
言うなり、天野さんの手がぼくのスカートをつまんでめくりあげた!
「きゃあっ!?」
頬がかぁっと熱くなる。ぼくは反射的に悲鳴を上げて、両手でスカートを押さえる。
天野さんはすぐに手を離し、くすくすと、真っ赤なぼくの顔を見て笑いながら、
「うふふっ、本当に女の子になっちゃったみたいね。そうやって、パンツを見られて恥ずかしがるなんて」
「う、うぅ……」
「そんなに可愛く睨まないでったら。もう、スカートめくりはしないから」
「ほ、本当……?」
「うん。だから、スカートから手を離して。まだ着替えは終わってないんだから」
そういえばそうだ。まだ、机の上には女子制服が積まれている。
ぼくはスカートから手を離す。けれど、めくられた時の衝撃がまざまざと残っていて、ひどく落ち着かない。
「そんなに警戒しなくてもいいったら。まずは、シャツをスカートの中にしまって」
「うん」
スカートの上にかぶさっていたシャツの裾をウエストに入れ、顔を上げると、水色の紐が手渡された。
「はい、リボン。シャツの襟を上げて、左右対称になるように結ぶのよ」
「うん。でも、難しそうだなぁ」
「大丈夫よ、何度もやっていれば慣れるから」
天野さんの言葉に、ぼくはギクッとする。
(何度もやっていれば――)
つまりこれからも、何度も女子制服を着せるつもりなんだ。もちろんそれは嫌ではなくて、嬉しいくらいだったけれど、改めてそう言われると恥ずかしさにまた背中がむず痒くなってくる。
襟元にリボンを結びながら、ぼくは深い沼に沈んでいくような気分だった。
(続く)
上村 大海(うえむら ひろみ)……中学一年生の少年。
天野 聡子(あまの さとこ)……大海の同級生。
あらすじ
中学生の上村大海は、ある日、同級生の天野聡子に誘われて、空き教室で彼女の制服を着てみることになる…。
ピクシブにもまとめました → 禁じられた遊び
(13)
「うん……すごく、すぅすぅする……」
陳腐だけど、それが一番だった。常にズボンで両脚を包まれ、特に股間はトランクスの上から二重に包まれていたのと違って、スカートは膝から下が丸出しだし、ぴったりと肌に張り付くショーツにも、空気の揺らぎが届いてくる。
厚く重いスカートは、思っていたよりも簡単にめくれあがったりしないが、それでも何となく不安を感じ、太腿を指でなぞられているようなむずがゆさに、思わず内股になってしまう。
天野さんはおかしそうに、
「ふふっ、スカートって、そんなに落ち着かない?」
「う、うん。なんだか、すぐにめくれちゃいそうで……」
「でしょ。ほらっ」
言うなり、天野さんの手がぼくのスカートをつまんでめくりあげた!
「きゃあっ!?」
頬がかぁっと熱くなる。ぼくは反射的に悲鳴を上げて、両手でスカートを押さえる。
天野さんはすぐに手を離し、くすくすと、真っ赤なぼくの顔を見て笑いながら、
「うふふっ、本当に女の子になっちゃったみたいね。そうやって、パンツを見られて恥ずかしがるなんて」
「う、うぅ……」
「そんなに可愛く睨まないでったら。もう、スカートめくりはしないから」
「ほ、本当……?」
「うん。だから、スカートから手を離して。まだ着替えは終わってないんだから」
そういえばそうだ。まだ、机の上には女子制服が積まれている。
ぼくはスカートから手を離す。けれど、めくられた時の衝撃がまざまざと残っていて、ひどく落ち着かない。
「そんなに警戒しなくてもいいったら。まずは、シャツをスカートの中にしまって」
「うん」
スカートの上にかぶさっていたシャツの裾をウエストに入れ、顔を上げると、水色の紐が手渡された。
「はい、リボン。シャツの襟を上げて、左右対称になるように結ぶのよ」
「うん。でも、難しそうだなぁ」
「大丈夫よ、何度もやっていれば慣れるから」
天野さんの言葉に、ぼくはギクッとする。
(何度もやっていれば――)
つまりこれからも、何度も女子制服を着せるつもりなんだ。もちろんそれは嫌ではなくて、嬉しいくらいだったけれど、改めてそう言われると恥ずかしさにまた背中がむず痒くなってくる。
襟元にリボンを結びながら、ぼくは深い沼に沈んでいくような気分だった。
(続く)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://kannaduki57.blog.2nt.com/tb.php/641-b2756a12
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)