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短編「親友彼女」 その8
こんばんは、神無月です。
しばらく前に、可愛いデザインでかつ男性でも着られるようなお洋服をご紹介したことがありましたが、今回久しぶりに、よさそうなものを見つけましたのでご紹介。
可愛いお洋服でおなじみ「夢展望」様の新しいブランド「プランプリモ」の商品です。上のトップスも、下のワンピースもかなり可愛いデザインですね。何度か夢展望様の商品は買ったことがありまして、飾りリボンなどの縫製は若干甘い感じがするのですが、それでも安っぽいコスプレショップの製品とは比べ物にならないくらい、しっかり作ってあります。丁寧に扱えば何ら問題のないレベルですし、値段も手ごろですので、おすすめです。
ちなみに、女物のM~Lでも楽に着られるよというかたには、さらにこんなかわいい商品もそろっています。
この夢展望様の商品は、見ているだけでも楽しくなるような可愛いお洋服がたくさんあります。まだの方はぜひ、チェックしてみてくださいね。
アルさん、よしおさん、コメントありがとうございます。とりあえず今回で(非常に安直ですが)名前を決めて、今後は「親友」から(ワンクッションおいて)「彼女」にしていこうという感じになります。いったいどうなりますやら、書いてるこっちもいまいち決めていないので、続きを書くのが非常に楽しみです。
では、枕が長くなりましたが本題どうぞ。
(その8)
ぼくと俊示がこのゲームで対戦を始めてから、もう三年ちょっとになる。
そのせいで、お互いに相手の手の内や、傾向はある程度知っている。どのタイプが好きだとか、どんな戦術が得意だとか。例えば同じモンスターなら、技の構成はだいたい同じだった。能力値の厳選などもあるため、同じモンスターを技違いで何体も保有する、というのは難しい──そう思っていた時期が、ぼくにもありました。
まるで予想もしていなかった技を使われて、ぼくは呆然とつぶやいた。
「な、なんでそいつがその技を持ってるんだよ……!」
「へっへーん、隠し玉ってやつ?」
憎たらしい顔で笑う俊示の前で、二戦目も敗北したぼくは、ついに女子制服に着替えさせられていた。
丸襟ブラウスに吊りスカート、イートンジャケットを左前に留め、レースの付いた靴下に、黄色い安全帽と赤いランドセル。胸元の名札には、「6ねん2くみ せがわ しょうこ」と書かれている。従妹が使わなかった名札の予備に、「翔太→翔子」という安直な変換で名前にしたのだ。
高校生にもなって、こんな小学生の女の子が着るような制服を着せられるなんて──しかも、親友と呼んでさえいい間柄の俊示の目の前で。
「着心地はどうかな? 翔子ちゃん。制服のサイズはピッタリみたいだったが」
「う、うるせぇな……」
俊示の言うように、制服はまるでぼくの体に誂えたようにぴったりだった。ぼくのほうが少し背が高いせいで、スカートがちょっとミニ丈になってしまっているが、その程度でしかない。卒業前に急に背が伸びた六年生、と言われたら違和感がないかもしれない。
これでも、男子高校生なのに……女子小学生の制服が似合ってしまう自分が恥ずかしく、やるせなかった。
ベッドに座ってうつむいていると、その横に、俊示が腰かけた。80キロの体重に、ベッドのスプリングがきしむ。
「そんなに拗ねるなよ。ほら、すっげぇ似あってるぜ。本当に小学生の女の子かと思うくらいにさ」
「き、気持ち悪いこと言うなよっ! いい年して女の子の服着せられて、女の子扱いされるなんて、恥ずかしいだけだ!」
「逆に考えろって。どっからどう見ても女の子にしか見えないんだから、もう、女の子になっちゃえばいいだろ?」
「お、女の子にって、そんな無茶な……」
言いかけた時だった。
何やら考えていた俊示が、いきなりぼくの手を引っ張ったのだ。
「ほら、ちょっとこっちに歩いてきてみろよ」
「えっ、ちょっ、引っ張るなって!」
ぼくは腰を下ろしていたベッドから、ずるずると引っ張られるままに、部屋を出て、廊下を下り、玄関まで連れていかれてしまった。
「お、おい! 何する気だよ、こんなところまで……!」
「ちょっとそこで待ってろよ」
疑問など無視して、俊示は再び二階にあがって行ってしまう。
なんだってんだ、いったい──女子制服姿のまま、玄関先にいるだけだって恥ずかしいんだぞ。廊下や階段にも採光用の窓はあるし、玄関ドアの一枚向こうには、大勢の人が行きかっている。もしもだれか尋ねてきたら──
ピンポーン
悪夢のようなチャイム音に、ぼくはしばし凍り付いた。
(続く)
しばらく前に、可愛いデザインでかつ男性でも着られるようなお洋服をご紹介したことがありましたが、今回久しぶりに、よさそうなものを見つけましたのでご紹介。
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ちなみに、女物のM~Lでも楽に着られるよというかたには、さらにこんなかわいい商品もそろっています。
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この夢展望様の商品は、見ているだけでも楽しくなるような可愛いお洋服がたくさんあります。まだの方はぜひ、チェックしてみてくださいね。
アルさん、よしおさん、コメントありがとうございます。とりあえず今回で(非常に安直ですが)名前を決めて、今後は「親友」から(ワンクッションおいて)「彼女」にしていこうという感じになります。いったいどうなりますやら、書いてるこっちもいまいち決めていないので、続きを書くのが非常に楽しみです。
では、枕が長くなりましたが本題どうぞ。
(その8)
ぼくと俊示がこのゲームで対戦を始めてから、もう三年ちょっとになる。
そのせいで、お互いに相手の手の内や、傾向はある程度知っている。どのタイプが好きだとか、どんな戦術が得意だとか。例えば同じモンスターなら、技の構成はだいたい同じだった。能力値の厳選などもあるため、同じモンスターを技違いで何体も保有する、というのは難しい──そう思っていた時期が、ぼくにもありました。
まるで予想もしていなかった技を使われて、ぼくは呆然とつぶやいた。
「な、なんでそいつがその技を持ってるんだよ……!」
「へっへーん、隠し玉ってやつ?」
憎たらしい顔で笑う俊示の前で、二戦目も敗北したぼくは、ついに女子制服に着替えさせられていた。
丸襟ブラウスに吊りスカート、イートンジャケットを左前に留め、レースの付いた靴下に、黄色い安全帽と赤いランドセル。胸元の名札には、「6ねん2くみ せがわ しょうこ」と書かれている。従妹が使わなかった名札の予備に、「翔太→翔子」という安直な変換で名前にしたのだ。
高校生にもなって、こんな小学生の女の子が着るような制服を着せられるなんて──しかも、親友と呼んでさえいい間柄の俊示の目の前で。
「着心地はどうかな? 翔子ちゃん。制服のサイズはピッタリみたいだったが」
「う、うるせぇな……」
俊示の言うように、制服はまるでぼくの体に誂えたようにぴったりだった。ぼくのほうが少し背が高いせいで、スカートがちょっとミニ丈になってしまっているが、その程度でしかない。卒業前に急に背が伸びた六年生、と言われたら違和感がないかもしれない。
これでも、男子高校生なのに……女子小学生の制服が似合ってしまう自分が恥ずかしく、やるせなかった。
ベッドに座ってうつむいていると、その横に、俊示が腰かけた。80キロの体重に、ベッドのスプリングがきしむ。
「そんなに拗ねるなよ。ほら、すっげぇ似あってるぜ。本当に小学生の女の子かと思うくらいにさ」
「き、気持ち悪いこと言うなよっ! いい年して女の子の服着せられて、女の子扱いされるなんて、恥ずかしいだけだ!」
「逆に考えろって。どっからどう見ても女の子にしか見えないんだから、もう、女の子になっちゃえばいいだろ?」
「お、女の子にって、そんな無茶な……」
言いかけた時だった。
何やら考えていた俊示が、いきなりぼくの手を引っ張ったのだ。
「ほら、ちょっとこっちに歩いてきてみろよ」
「えっ、ちょっ、引っ張るなって!」
ぼくは腰を下ろしていたベッドから、ずるずると引っ張られるままに、部屋を出て、廊下を下り、玄関まで連れていかれてしまった。
「お、おい! 何する気だよ、こんなところまで……!」
「ちょっとそこで待ってろよ」
疑問など無視して、俊示は再び二階にあがって行ってしまう。
なんだってんだ、いったい──女子制服姿のまま、玄関先にいるだけだって恥ずかしいんだぞ。廊下や階段にも採光用の窓はあるし、玄関ドアの一枚向こうには、大勢の人が行きかっている。もしもだれか尋ねてきたら──
ピンポーン
悪夢のようなチャイム音に、ぼくはしばし凍り付いた。
(続く)
コメント
おお、次の展開が楽しみです
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小学生サイズが切れるなんて、羨ましいスペック!