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短編「親友彼女」 その7
こんばんは、神無月です。なんとか本日中に間に合ったので更新します。
今回の更新から、タイトルをちょっと変更しました。もともとSSのつもりで書き始めたのですが思ったよりも長くなってしまいそうで、どうせだったらタイトルも変えるか、というわけです。
当初の予定よりも長くなってしまうのは、いつもの悪い癖ですね。そのうち本当に短いSSなども、書こうとは思っているのですが。
アルさん、コメントありがとうございます。男子高校生が、罰ゲームで次々に可愛い服を着せられてゆく展開をお楽しみください。
ではどうぞ。
追記:気づいたら主人公たちの設定が、中学生から高校生になっていました。間が空いたせいで勘違いしていた模様です。うわぁ恥ずかしい。というわけで、今後は高校2年生に切り替えます。訂正してお詫びします。
(その7)
「それじゃあ、これを着てもらおうか」
その服を見たぼくは、なんとかその「罰ゲーム」をまぬかれることができないものかと、数分にわたって粘り強い交渉を重ねた。
しかし俊示の意志は巌よりも固かった。ぼくは結局、俊示が選んだ服に袖を通し──
「おお、可愛い可愛い。似合ってるぞ」
ちょうどぼくが着終えたところで、ベッドに座って一部始終を見ていた俊示が、横から茶々を入れた。
「う、うるせぇっ」
にやにや顔を睨み返すが、蚊が刺したほどの効き目もないようだった。くそっ、ちょっと運が向いたからって、調子に乗りやがって。
大きな襟のついた、ギンガムチェックのパフスリーブワンピース。
それが、俊示のご指名だった。まるで小学生の女の子がお盆に帰省するときに着るような、ちょっとお澄まし系のデザインだ。まかり間違っても、男子高校生が着るような服じゃない。
「こ、こんなものを俺に着せて楽しいなんて、変態かよ……!」
「そりゃ、どう見ても可愛い女の子にしか見えないからなぁ。いいだろ、女子制服と違って、すとんと着りゃいいんだから」
「そういう問題じゃないだろ!」
たしかに、小学生の制服に比べればずっと着やすい。前開きのボタンをはずして、頭からかぶるだけだ。でも、この着心地は──
白い襟や袖口は、硬い信を入れているためか妙な存在感を主張しているし、バックリボンを結んでいるせいでウエスト部分が締め上げられている。そのくせ、ふんわりと広がるスカートは頼りないことこの上なく、まるで下半身だけパンツ一枚でいるような気分だった。
またその下着も──
股間にまとわりつく慣れない感触に気を取られていた、その時だった。
「ほれっ」
ふいにスカートが大きくめくれ上がった──いや、めくられた。俊示の腕が隙をついて、ぼくのスカートをめくったのだ。
「きゃっ!?」
スカートをめくられる。下着を見られる。その恥ずかしさに、ぼくは慌てて前を押さえた。スカートの裾をつかみ、俊示の顔をにらみつける。
「なっ、何するんだよっ!」
「ごめんごめん。ひらひらしてるスカートを見てると、ついついやりたくなるんだよな」
「つ、ついついって、お前、男のスカートめくって楽しいか? え?」
「おう、楽しいぞ。さっきの悲鳴といい、抑えるしぐさといい、恥ずかしそうな表情といい、今どき女の子だってこんな可愛い反応しないからなぁ」
「くっ……」
「それに、ばっちり見せてもらったぜ。スカートの中の、可愛いしましまパンツ」
「う、うるせぇっ!」
下半身を包む女児用のゴムショーツ──しかも水色のしましま柄という、いったいどうしてこんなものを従兄のぼくに送り付けたのかと説教したくなるような下着。その感触を振りほどくように、ぼくはベッドに座っている俊示の隣に腰を下ろして、
「ほら、さっさと二戦目に行くぞ! 今度こそ、覚悟しろよ……」
「なーんだ、祥太、お前そんなに、次の服に着替えたいのか? リクエストがあるんなら聞いてやるぜ。女子制服でも、スクール水着でも」
「そ、そんなんじゃないっての!」
俊示の挑発に乗ってしまう自分が悔しかった。
でも、まぐれは一回だけだ。何しろぼくのほうが、ずっと勝率はいいんだから。
今度こそ勝って、こいつにも同じような恥ずかしい思いをさせてやる──
(続く)
今回の更新から、タイトルをちょっと変更しました。もともとSSのつもりで書き始めたのですが思ったよりも長くなってしまいそうで、どうせだったらタイトルも変えるか、というわけです。
当初の予定よりも長くなってしまうのは、いつもの悪い癖ですね。そのうち本当に短いSSなども、書こうとは思っているのですが。
アルさん、コメントありがとうございます。男子高校生が、罰ゲームで次々に可愛い服を着せられてゆく展開をお楽しみください。
ではどうぞ。
追記:気づいたら主人公たちの設定が、中学生から高校生になっていました。間が空いたせいで勘違いしていた模様です。うわぁ恥ずかしい。というわけで、今後は高校2年生に切り替えます。訂正してお詫びします。
(その7)
「それじゃあ、これを着てもらおうか」
その服を見たぼくは、なんとかその「罰ゲーム」をまぬかれることができないものかと、数分にわたって粘り強い交渉を重ねた。
しかし俊示の意志は巌よりも固かった。ぼくは結局、俊示が選んだ服に袖を通し──
「おお、可愛い可愛い。似合ってるぞ」
ちょうどぼくが着終えたところで、ベッドに座って一部始終を見ていた俊示が、横から茶々を入れた。
「う、うるせぇっ」
にやにや顔を睨み返すが、蚊が刺したほどの効き目もないようだった。くそっ、ちょっと運が向いたからって、調子に乗りやがって。
大きな襟のついた、ギンガムチェックのパフスリーブワンピース。
それが、俊示のご指名だった。まるで小学生の女の子がお盆に帰省するときに着るような、ちょっとお澄まし系のデザインだ。まかり間違っても、男子高校生が着るような服じゃない。
「こ、こんなものを俺に着せて楽しいなんて、変態かよ……!」
「そりゃ、どう見ても可愛い女の子にしか見えないからなぁ。いいだろ、女子制服と違って、すとんと着りゃいいんだから」
「そういう問題じゃないだろ!」
たしかに、小学生の制服に比べればずっと着やすい。前開きのボタンをはずして、頭からかぶるだけだ。でも、この着心地は──
白い襟や袖口は、硬い信を入れているためか妙な存在感を主張しているし、バックリボンを結んでいるせいでウエスト部分が締め上げられている。そのくせ、ふんわりと広がるスカートは頼りないことこの上なく、まるで下半身だけパンツ一枚でいるような気分だった。
またその下着も──
股間にまとわりつく慣れない感触に気を取られていた、その時だった。
「ほれっ」
ふいにスカートが大きくめくれ上がった──いや、めくられた。俊示の腕が隙をついて、ぼくのスカートをめくったのだ。
「きゃっ!?」
スカートをめくられる。下着を見られる。その恥ずかしさに、ぼくは慌てて前を押さえた。スカートの裾をつかみ、俊示の顔をにらみつける。
「なっ、何するんだよっ!」
「ごめんごめん。ひらひらしてるスカートを見てると、ついついやりたくなるんだよな」
「つ、ついついって、お前、男のスカートめくって楽しいか? え?」
「おう、楽しいぞ。さっきの悲鳴といい、抑えるしぐさといい、恥ずかしそうな表情といい、今どき女の子だってこんな可愛い反応しないからなぁ」
「くっ……」
「それに、ばっちり見せてもらったぜ。スカートの中の、可愛いしましまパンツ」
「う、うるせぇっ!」
下半身を包む女児用のゴムショーツ──しかも水色のしましま柄という、いったいどうしてこんなものを従兄のぼくに送り付けたのかと説教したくなるような下着。その感触を振りほどくように、ぼくはベッドに座っている俊示の隣に腰を下ろして、
「ほら、さっさと二戦目に行くぞ! 今度こそ、覚悟しろよ……」
「なーんだ、祥太、お前そんなに、次の服に着替えたいのか? リクエストがあるんなら聞いてやるぜ。女子制服でも、スクール水着でも」
「そ、そんなんじゃないっての!」
俊示の挑発に乗ってしまう自分が悔しかった。
でも、まぐれは一回だけだ。何しろぼくのほうが、ずっと勝率はいいんだから。
今度こそ勝って、こいつにも同じような恥ずかしい思いをさせてやる──
(続く)
コメント
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楽しみだよ
彼女の名前は?
デートとか外出もするのかな?
小学生だと難しいね
デートとか外出もするのかな?
小学生だと難しいね
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