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短編「親友彼女」 その6
こんにちは、神無月です。
寒さもだいぶん和らいできたここ数日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
女装ものを書いているためか、ファッション誌や通販サイトなどのレディース・キッズ物はよく見るのですが、このシーズンが最も見ていて楽しい季節です。
一つには、パステルカラーを中心とした春物が多いこと。とみにここ数年、丸襟やジャンスカと言ったレトロなファッションが流行っていることもあり、見ているだけで飽きません。
また、入卒スーツなどもたくさん見ることができるのもいいですね。男子高校生が入学式に女児用のアンサンブルを着せられて、中学時代の同級生に見られたらと考えるだけで萌えてしまいます。
秋物は色合いがくすみがちで、冬物は厚着になってしまうため、可愛い服が見られる季節はどうしても限られています。皆様もぜひこの時期に、可愛いデザインのお洋服を見つけてくださいね。
さて、枕はこの辺にして本文をどうぞ。今日の分は間奏のようなもので、ちょっとしたゲームのネタになってます。
(その6)
初手はこちらが草タイプのモンスター。俊示は水タイプのモンスター。互いに複属性はなく、草は水に強い。サブウエポン──本来のタイプとは別の技が怖いが、相手の特殊攻撃値を考えれば怖くはない。
負けるはずはない。ぼくのほうが、勝率は圧倒的に高いのだ。
「悪いね俊示、今回も勝たせてもらうよ」
「まだまだこれからだっての」
ゲーム対戦となると、ぼくたちはまるで中学生に戻ったかのように熱くなってしまう。まぁ、廃人たちから見れば児戯のような育て方しかしていないけれど、お互いに、勉強や遊びの合間を縫って育てたモンスターだ。
まして今は──僕はちらりと、部屋の隅に置かれた段ボールを見た。
ゲームを始める前に、ぼくと俊示は一つの賭けをした。それは、ゲームで負けたほうが、次の試合の間、あの箱に入っている服を着るというものだ。一八〇センチの俊示に着られる服があるかはわからないけど、体操着なんかは伸びるだろうから、ブルマーでも履かせてやろう。
さて、ぼくは草タイプの攻撃を選び、効果抜群で俊示のモンスターはあっという間に赤ゲージ。次の攻撃を凌げば余裕で倒せる。俊示は予想通り氷タイプのサブウエポンを使ってきたけれど、タイプ一致じゃなければそれほど怖くはない──
って、えっ!?
「おいおいちょっと待ってくれよ!」
「へへー、こおり状態はおいしいねぇ」
あろうことか、こんな時に限って状態異常。行動不能+毎ターンダメージで、こっちは全く動けないままに、一匹目が倒されてしまった。
「く、くそ……」
「さーて、祥太君にはどれを着てもらおうか、今から楽しみだぜ」
「う、うっさい!」
耐久型のゴーストタイプを繰り出す。脚は遅いが硬いのが売りだ。今度はこっちが、状態異常で倒してやる。
こちらの状態異常型に対して、俊示はすかさず交替した。
相手が後退した場合、こっちは一方的に攻撃できる。ひとまずモンスターを眠らせようとするが、成功率70%でまさかの失敗。それでも次のターンになんとか相手を眠らせて、これで一安心──そう思ったとたんに、眠ってる間も攻撃できる技が、ものの見事にこちらの弱点をついてきた。HPゲージが、見る見るうちに減っていく。
やばい。
やばい。
女子小学生の制服が、ブルマーが、ワンピースが、にわかに現実味を帯びてくる。ぼくは慌てて猛毒の状態異常を入れようとするが、
「しまった! こいつ、毒は無効だっけ」
「おいおいなにやってるんだよ」
判断ミスを呪う間もなく、相手は眠ったまま攻撃を続け、クリティカルまで飛び出して、丈夫なはずの二体目までも倒されてしまう。
そこから先はもう勝ち目などあるはずもなく、あれよあれよという間に負けてしまった。
「ウソだろ、こんな……」
「よっしゃあ! いやー、久しぶりに勝つと気持ちいいなぁ」
心底嬉しそうに笑う俊示。
くそっ、いつか殴ってやる。そう思いながら俊示を睨みつけていると、奴は早速、女児服の入った段ボールに近づいて、ごそごそと中をあさり始めた。
「さーて、どれを着てもらおうかなぁ。……とりあえず最初は、これでも着てもらおうか」
そういって振り返った俊示の手に、握られていたのは──
(続く)
寒さもだいぶん和らいできたここ数日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
女装ものを書いているためか、ファッション誌や通販サイトなどのレディース・キッズ物はよく見るのですが、このシーズンが最も見ていて楽しい季節です。
一つには、パステルカラーを中心とした春物が多いこと。とみにここ数年、丸襟やジャンスカと言ったレトロなファッションが流行っていることもあり、見ているだけで飽きません。
また、入卒スーツなどもたくさん見ることができるのもいいですね。男子高校生が入学式に女児用のアンサンブルを着せられて、中学時代の同級生に見られたらと考えるだけで萌えてしまいます。
秋物は色合いがくすみがちで、冬物は厚着になってしまうため、可愛い服が見られる季節はどうしても限られています。皆様もぜひこの時期に、可愛いデザインのお洋服を見つけてくださいね。
さて、枕はこの辺にして本文をどうぞ。今日の分は間奏のようなもので、ちょっとしたゲームのネタになってます。
(その6)
初手はこちらが草タイプのモンスター。俊示は水タイプのモンスター。互いに複属性はなく、草は水に強い。サブウエポン──本来のタイプとは別の技が怖いが、相手の特殊攻撃値を考えれば怖くはない。
負けるはずはない。ぼくのほうが、勝率は圧倒的に高いのだ。
「悪いね俊示、今回も勝たせてもらうよ」
「まだまだこれからだっての」
ゲーム対戦となると、ぼくたちはまるで中学生に戻ったかのように熱くなってしまう。まぁ、廃人たちから見れば児戯のような育て方しかしていないけれど、お互いに、勉強や遊びの合間を縫って育てたモンスターだ。
まして今は──僕はちらりと、部屋の隅に置かれた段ボールを見た。
ゲームを始める前に、ぼくと俊示は一つの賭けをした。それは、ゲームで負けたほうが、次の試合の間、あの箱に入っている服を着るというものだ。一八〇センチの俊示に着られる服があるかはわからないけど、体操着なんかは伸びるだろうから、ブルマーでも履かせてやろう。
さて、ぼくは草タイプの攻撃を選び、効果抜群で俊示のモンスターはあっという間に赤ゲージ。次の攻撃を凌げば余裕で倒せる。俊示は予想通り氷タイプのサブウエポンを使ってきたけれど、タイプ一致じゃなければそれほど怖くはない──
って、えっ!?
「おいおいちょっと待ってくれよ!」
「へへー、こおり状態はおいしいねぇ」
あろうことか、こんな時に限って状態異常。行動不能+毎ターンダメージで、こっちは全く動けないままに、一匹目が倒されてしまった。
「く、くそ……」
「さーて、祥太君にはどれを着てもらおうか、今から楽しみだぜ」
「う、うっさい!」
耐久型のゴーストタイプを繰り出す。脚は遅いが硬いのが売りだ。今度はこっちが、状態異常で倒してやる。
こちらの状態異常型に対して、俊示はすかさず交替した。
相手が後退した場合、こっちは一方的に攻撃できる。ひとまずモンスターを眠らせようとするが、成功率70%でまさかの失敗。それでも次のターンになんとか相手を眠らせて、これで一安心──そう思ったとたんに、眠ってる間も攻撃できる技が、ものの見事にこちらの弱点をついてきた。HPゲージが、見る見るうちに減っていく。
やばい。
やばい。
女子小学生の制服が、ブルマーが、ワンピースが、にわかに現実味を帯びてくる。ぼくは慌てて猛毒の状態異常を入れようとするが、
「しまった! こいつ、毒は無効だっけ」
「おいおいなにやってるんだよ」
判断ミスを呪う間もなく、相手は眠ったまま攻撃を続け、クリティカルまで飛び出して、丈夫なはずの二体目までも倒されてしまう。
そこから先はもう勝ち目などあるはずもなく、あれよあれよという間に負けてしまった。
「ウソだろ、こんな……」
「よっしゃあ! いやー、久しぶりに勝つと気持ちいいなぁ」
心底嬉しそうに笑う俊示。
くそっ、いつか殴ってやる。そう思いながら俊示を睨みつけていると、奴は早速、女児服の入った段ボールに近づいて、ごそごそと中をあさり始めた。
「さーて、どれを着てもらおうかなぁ。……とりあえず最初は、これでも着てもらおうか」
そういって振り返った俊示の手に、握られていたのは──
(続く)
コメント
手に握られていたものは・・・
気になりすぎー(^^;)
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