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『少年かぐや』第十二回 (前編)
神無月です。
昨日はちょっと忙しくて更新できなかった分、本日もう一度更新します。後編は夜になると思いますが、しばらくお待ち下さい。
では本日分どうぞ。
* * * * *
(第十三回)
玄関を出た瞬間、風がロンパースのスカートを揺らした。スナップボタンの並んだブルマーが露出しても、俊吾は手で押さえることも忘れていた。
(あははっ、俺、こ、こんな格好で、外に出てるんだ……)
現実感がない。まるで雲を踏んでいるような気分だった。
オムツはすでに、乾いたものと交換してある。妹の聡子が、主婦たちの指示の元に交換したのだ。ついでとばかり下の毛も全部剃られてしまったので、俊吾はまるで、小学生のようなおちんちんになってしまっていた。
その上から、先ほどと同じアイドル制服風のロンパースを着せられていた。足元はバレリーナのようなリボンのついたベビーシューズで、頭にはベビーフードをかぶり、口にはおしゃぶりを咥えている。
肩からは、幼稚園児が使うようなバッグが斜掛けにされている。妹が一〇年近く前に使っていたものだ。名札の部分も「つぼみ組 はとり ふみこ」に変えられている。
赤ちゃんだか、幼稚園児だか判らないアンバランスな姿であった。ただ言えるのは、高校生の男子にとっては死ぬよりも恥ずかしい姿だと言うことだけだ。
一歩踏み出すと、太腿の間で布オムツがひっかかり、ようやく歩けるようになった赤ちゃんのようながに股になってしまう。
(どう考えても、おかしいよ……こんな……こんな、ベビー服で、外を歩くなんて……)
行き先は、近所の郵便局。注文したベビー服の代金を、「かぐや姫」の口座に振り込まなければならないのだ。お金はその場で、郵便貯金から下ろして振り込むようにと言われていた。
だからといって、ベビー服のまま振り込んで来いというのは正気の沙汰とは思えない。さすがに「はいはいで歩け」と言われなかったのはせめてもの救いだが、それでもベビー服で外を歩く恥ずかしさに代わりはない。
(俺、本当は高校生なのに、オムツを当てて、女の子のベビー服を着て、外を歩いてる……)
(あははっ、なんだか、変な気分になってきた……)
恥ずかしいはずなのに、嫌なはずなのに、オムツの中でペニスはガチガチに勃起し、いまにもこすれて射精しそうだ。気持ちいい。変態てきなことをしている自覚はあったが、もう、彼には、この格好を見られる恥ずかしさが心地よくなってしまっていた。
(さて、郵便局に行って、振り込まないと……)
通りを歩くと、向こうからスーツ姿のサラリーマンがやってくるところだった。
彼はとつぜん目の前に現れたベビー服姿の少女(?)に、ぎょっと目を丸くした。じろじろと、(この子はいったい何なんだろう……?)とでも言いたげに見つめながらすれ違っていった。
(ああ、見られちゃった……見ず知らずの人に、こんな恥ずかしい姿を……)
(赤ちゃんみたいな姿を見られて、俺、すっごく気持ちよくなっちゃってる……)
背後から、まだ視線が追いかけてきている気がする。俊吾は見られることに快感を覚えながらも、まるで急な坂を転げ落ちているような自分の精神に、ぞっと戦慄した。
(後編へ続く)
昨日はちょっと忙しくて更新できなかった分、本日もう一度更新します。後編は夜になると思いますが、しばらくお待ち下さい。
では本日分どうぞ。
* * * * *
(第十三回)
玄関を出た瞬間、風がロンパースのスカートを揺らした。スナップボタンの並んだブルマーが露出しても、俊吾は手で押さえることも忘れていた。
(あははっ、俺、こ、こんな格好で、外に出てるんだ……)
現実感がない。まるで雲を踏んでいるような気分だった。
オムツはすでに、乾いたものと交換してある。妹の聡子が、主婦たちの指示の元に交換したのだ。ついでとばかり下の毛も全部剃られてしまったので、俊吾はまるで、小学生のようなおちんちんになってしまっていた。
その上から、先ほどと同じアイドル制服風のロンパースを着せられていた。足元はバレリーナのようなリボンのついたベビーシューズで、頭にはベビーフードをかぶり、口にはおしゃぶりを咥えている。
肩からは、幼稚園児が使うようなバッグが斜掛けにされている。妹が一〇年近く前に使っていたものだ。名札の部分も「つぼみ組 はとり ふみこ」に変えられている。
赤ちゃんだか、幼稚園児だか判らないアンバランスな姿であった。ただ言えるのは、高校生の男子にとっては死ぬよりも恥ずかしい姿だと言うことだけだ。
一歩踏み出すと、太腿の間で布オムツがひっかかり、ようやく歩けるようになった赤ちゃんのようながに股になってしまう。
(どう考えても、おかしいよ……こんな……こんな、ベビー服で、外を歩くなんて……)
行き先は、近所の郵便局。注文したベビー服の代金を、「かぐや姫」の口座に振り込まなければならないのだ。お金はその場で、郵便貯金から下ろして振り込むようにと言われていた。
だからといって、ベビー服のまま振り込んで来いというのは正気の沙汰とは思えない。さすがに「はいはいで歩け」と言われなかったのはせめてもの救いだが、それでもベビー服で外を歩く恥ずかしさに代わりはない。
(俺、本当は高校生なのに、オムツを当てて、女の子のベビー服を着て、外を歩いてる……)
(あははっ、なんだか、変な気分になってきた……)
恥ずかしいはずなのに、嫌なはずなのに、オムツの中でペニスはガチガチに勃起し、いまにもこすれて射精しそうだ。気持ちいい。変態てきなことをしている自覚はあったが、もう、彼には、この格好を見られる恥ずかしさが心地よくなってしまっていた。
(さて、郵便局に行って、振り込まないと……)
通りを歩くと、向こうからスーツ姿のサラリーマンがやってくるところだった。
彼はとつぜん目の前に現れたベビー服姿の少女(?)に、ぎょっと目を丸くした。じろじろと、(この子はいったい何なんだろう……?)とでも言いたげに見つめながらすれ違っていった。
(ああ、見られちゃった……見ず知らずの人に、こんな恥ずかしい姿を……)
(赤ちゃんみたいな姿を見られて、俺、すっごく気持ちよくなっちゃってる……)
背後から、まだ視線が追いかけてきている気がする。俊吾は見られることに快感を覚えながらも、まるで急な坂を転げ落ちているような自分の精神に、ぞっと戦慄した。
(後編へ続く)
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