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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2024-04

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短編『週末の楽しみ』 (1)

 ご無沙汰しています、神無月です。

 長い間、全く更新無しの状態が続き、心配をおかけして申し訳ありませんでした。
 原因はおそらく、慢性疲労と夏ばて、一時的な鬱状態が重なったためだと思います。モチベーションが全く上がらず、ブログやメールのチェックもしていない状態でした。その間にご連絡下さったかたには、心からお詫び申し上げます。そして心配のコメントをしてくださったかたには、改めて感謝したいと思います。

 精神的な不調もだいぶ改善され、最近では暇を見つけて小説を書き始めたりもしています。お詫び代わりというわけではありませんが、少しずつ更新していきたいと思います。
 一時期は、何とか綺麗な落としどころを見つけるために腐心していましたが、今回は落ちもなにも考えず、ただ男の子が女の子の赤ちゃんになってしまう話です。気まぐれなので、突然ぷつんと終わるかも知れません。

 あまり強制でもありませんし、調教役が年上なのはいままでとちょっと違いますが、よろしければどうぞ、「続きを読む」からお読み下さい。
 
 『週末の楽しみ』
 

  (1)

「もしもし、ミサ姉ぇ?」
『あら、達ちゃん。今は駅? アナウンスみたいなのが聞こえるけど」
「うん。今から電車に乗って、ミサ姉ぇのうちに行くところ。……あれ、出来てる?」
『もちろん。いま、最後の仕上げをしているところよ。ちゃんと、ニナちゃんとお揃いにしてあげたから、楽しみにしていてね』
「うん、ありがと」
『どういたしまして。それじゃ、待ってるからね』
「うん」

 ぼくはケータイをしまって、学校の最寄り駅から中央線を東に上る特別快速に乗り込んだ。電車に揺られること20分、ミサ姉ぇの住む団地の最寄り駅で降りる。
 「ミサ姉ぇ」といっても実の姉弟じゃなくて、ぼくの母方の従姉に当たる。 三つ年上で、今は専門学校の一年生。服飾関係の学校で、今はデザインとパターンの勉強をしているとか。今は親元を離れ、マンションで一人暮らしをしている。
 そしてぼくはほとんど毎週、週末になると、彼女の家に泊まりに行っているのだった。

 いちおう断っておくと、ぼくとミサ姉ぇの間に、肉体関係はない。

 ぼくの両親は、週末になると出張することが多い。だからぼくは4歳くらいから、週末になると、叔母一家の家に預けられていた。
 もっとも、叔母一家も週末出かけることが多いた。だから実際には、ミサ姉ぇがぼくの面倒を見てくれていた、と言う方が正しかった。姉弟のような関係だった。

 駅から歩いて10分のところに、ミサ姉ぇの住む団地の市営住宅がある。着いたころにはもうあたりは真っ暗で、廊下の常夜灯がいくつものドアを照らしている。
 4階、404号室という縁起の悪い番号がミサ姉ぇの部屋だ。
 チャイムを鳴らして、
「もしもーし、ミサ姉ぇ? ぼくだけど、開けてくれる?」
「開いてるから、勝手に入って」
 やれやれ。相変わらず、不用心なんだから。ぼくは部屋に入って鍵を閉め、ミサ姉ぇがいると思われるリビングに向かう。
 女性の一人暮らしには広すぎるくらいの部屋だ。何しろもとが家族用の住宅なので、広々としたリビングに風呂、トイレ、夫婦の寝室と子供部屋まで用意されている。大学生御用達のレ○パレスとは雲泥の差だ。
 短い廊下を通ってリビングに行くと、のんびりとソファに座っているミサ姉ぇがいた。
 柔らかい生地のブラウスにロングスカート、クリーム色のカーディガン。大学生にしてはやや若さに欠ける服装だと思うけれど、大柄で胸が大きく、ふんわりとした髪が大人っぽいミサ姉ぇには、よく似合っている。
 正面の薄型テレビは一昔前にフランスで放送していたホームドラマを映していたが、ミサ姉ぇはそっちには目もくれず、膝の上に服を広げて、糸切りバサミをせわしなく動かしている。
「ミサ姉ぇ、来たよ」
 声をかけると、ミサ姉ぇは顔を上げた。まぶしそうに目を細めて笑い、
「いらっしゃい、達ちゃん。学校、どう?」
「まぁまぁかな。で、それが?」
 ミサ姉ぇの膝の上を見て訊ねると、
「そう。いま、仕上げに糸の始末をしてたところ。さっそく、着る?」
「もちろん」
 そのために、この部屋に来たようなものだ。
 クラスメイトには――いや、両親にも言えない、ぼくの週末の愉しみのために。

          (続く)

コメント

復活、乙です。

パソコンが壊れたのでdlsiteで再ダウンロードしようと思ったら作品がなくなっていたので作者様に何かあったのではとブログに来ました
お得なパックで販売してくださるようなので安心して待ってます
欲を言うと消さなくても並列して出してもらえばと思いましたが
私は何か咎を受けて小さな女の子に性転換させられるシチュが大好きなのです。
しかしなかなかお目にかかれないのでバビロンシリーズは一番のお気に入りです。再販を心からお待ちしてます。
またわがままを言うなら私が買えなかったバビロンシリーズの3話があるという噂なのですが再録してくださると非常にうれしいです。

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