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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2024-05

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『女児転生』 第一章(14)

 大型連休です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 神無月も連休に入り、一息つけそうな状態です。ですので久しぶりに、「女児転生」の続きを更新したいと思います。「GWの休日には毎日更新」を目指します。なので明日はおやすみです。明後日以降、またつづけていきます。

 簡単なおさらいをしますと、

登場人物
 山野 武志:主人公の少年。容姿は女の子っぽいけど中身はしっかりした少年。
 佐々木 莉子:武志の同級生。いじめっ子系。
 酒匂先生:英語担任教師。

 男子高校生が小学生女装。
 クラスメイトの前で女の子・愛美(まなみ)として自己紹介。
 女装で勃起させられたのを見られて変態扱い。

 それでも思い出せない方は、左側のカテゴリから「女児転生」をお読み返し下さい。
 では、どうぞ。

  * * *

 (14)

 小学生の女の子のような服を着て勃起する変態。
 そんなレッテルを貼られた俺を待っていた次なる辱めは、英語の次の授業──4時間目の、体育の授業だった。正確には、授業が始まる前の準備段階だ。体育の授業前には、男子と女子それぞれ教室を分けて着替えることになるのだが、今日は違った。
「はーい、それじゃあ愛美ちゃん。みんなの前で、お着替えしましょうねー」
 先生の一声で、クラス中の生徒たちがわぁっと歓声を上げた。中には指笛を吹いているのまでいる。
 そして彼らの正面で、ぼくは小学生仕様の女児制服を着て、教壇の脇に立っていた。つまり今から俺だけ、クラスメイトの目の前で服を脱ぎ、体操着に着替えろというのだ。
 恥ずかしさと悔しさのあまり、思わずスカートの裾を握りしめてしまうが、
「おっ、可愛いじゃん」
「どうせだから、そのままスカートたくし上げてみてよー」
 そんな仕草にさえ、あからさまな揶揄をこめた野次が上がる。もはやこの、つい今朝まではクラスメイトだったはずのには、何を言っても無駄だ。
「や、やだ……なんで俺が、こんなところで……!」
「決まってるじゃない。ちっちゃな女の子は、一人でお着替えできないでしょ? それに山野君は、女の子としては産まれたばっかりなんだから、ちゃんとお兄ちゃんお姉ちゃんたちに見てもらって、ちゃんと着替えられるようにしなきゃいけないのよ」
 先生は、ことさら俺を辱めるような言い方をする。しかも巧妙に、クラスメイトたちに対して、「山野の着替えに対して口出しをしてもいい」と許可を与えているのだ。まったく、悪知恵ばかり働くことについては感心する。
「はいはい、いいから早く、着替えなさい。お兄ちゃんお姉ちゃんたちだって、体育の授業の前で忙しいところを、こうしてみてくれているのよ。早くしないと、みんなに迷惑でしょ?」
「くっ…………」
 ぼくは唇を噛む。誰の助けも、期待できない。次の授業を受け持つ体育教師は事勿れ主義の上、生徒たちのいうことに流されやすい人間だった。もしもこれで、クラスメイトが体育の授業に遅れたりしたら、俺に責任を押し被せることは間違いない。
 しかも、今はまだ授業中だから他のクラスの奴は来ていないが、授業終了のチャイムが鳴れば、隣のクラスからどっと人が押し寄せることは想像できる。そうなれば、2クラスの生徒たちの前でこの恥ずかしい着替えを実行しなければならなくなる。だとすれば、一刻も早く終わらせないと──
 俺は黙ってうつむき、自らの胸元に視線を下ろした。縁に刺しゅうがついた丸襟ブラウスの襟もとを、黄色いリボンが飾っている。男子高校生が身につけるべき服じゃない。脱げるというのなら、さっさと脱いでしまおう。人に着替えを見られている恥ずかしさを押し隠すように、俺は内心でそう呟いて、リボンをほどこうと──
「待ちなさい、愛美ちゃん」
 しかし先生が、それに待ったをかけた。
「みんなの前で、ちゃんとご挨拶してからよ。『愛美、これからお着替えをします。だからお兄ちゃん、お姉ちゃん、愛美のお着替えを見てください』ってね」
「なっ……!」
 にやにや笑って見おろす先生を、俺は睨み付けた。しかしこうしているあいだにも、授業終了のチャイムに至るカウントダウンは続いている。俺はぐっと喉を鳴らし、真っ正面を向いた。どうせこの先生は、ちゃんと前を見て言わなければダメとか言い出すに決まっていたからだ。
 そして、一様におかしげなにやにや笑いを浮かべているクラスメイトどもを睨み据えて、俺ははっきりした口調で言った。
「愛美、これからお着替えします! だからお兄ちゃん、お姉ちゃん! 愛美のお着替えを、見てください!」
 言った途端、クラスの空気が爆発したような笑いが響いた。げらげら、くすくすと笑う声に混じって、苦しげにお腹を押さえているやつまでいる。恐らく廊下にまで響き渡ったであろう爆笑に、隣のクラスも、何事かと思ったに違いない。
 ややあって笑いが下火になると、先生が俺の頭に手を置いて、
「はい、よく言えましたね。ふふっ、やっぱり愛美ちゃん、本当は見て欲しくて仕方なかったのね。照れずに言えて、えらいわよ」
 黄色い通学帽ごしに、俺の頭を撫で回した。本当に小さな女の子のような扱いに、自分の顔が真っ赤になるのが判った。

コメント

続きを楽しみにしていました。

クラス公認の幼児化強制女装良いですね。
また、誰も直接手を出さず、部分部分だけみればだけ見ると、独りで望んでかわいい格好している雰囲気が大好きです。

毎日の更新ということで、黄金週間楽しみに拝読させていただきます。

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