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十月兔

強制女装を中心とした小説・イラストのブログです。

2009-12

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バビロンの男たち。

 久しぶりのイラスト公開。といってもモノクロで、ラフという程度のものですが。
 需要はないと思いますが、バビロンの主人公ズ。右側が無印の主人公・遠野恭介で、左側がIIの主人公・堂本卓哉です。


 堂本のほうが年下ですが、表情が狷介なのでやや年上に見えるかも。体格はどっちも良くて、しかも男前なので、何だかこれだとヤオいそうな勢いですが……(爆)。堂本×遠野とか。

 馬鹿なことを言っていないで、次作の告知。ようやく書き上げたので、あとはイラストを添付して完成です。タイトルは『強制女装旅行・後日譚』を予定していますので、どうぞよろしく。

強制女装考・小論

 ガンガンコミックスの「女装少年アンソロジー」、この日曜にやっと買ってみました。
 強制女装をテーマに小説を書いていて、今まで読んだことがなかったというのがあれなのですが。ここで、簡単なレビューみたいなものを書いてみたいと思います。最後に、ちょこっと感じたことなどをまとめてみて、「強制女装考」の一篇としたいと思います。

「ボクは妹のメイドさん」
 兄が妹のメイドにされるという、強制女装の王道的展開。最後は妹から……という展開も、王道です。

「プラナス・ガール1.5」
 非強制。ひばりくんをもうちょっと真面目にして、男の子としての自覚を与えた感じです。絵の質や人物表現などの完成度は、一番高かったような……。エロ無しのほのぼの漫画です。

「オトコの娘アイドル☆アキラ」
 こちらはまた強制女装小説の王道。男の子がアイドルデビュー+小学生制服という、素晴らしい展開です。

「ミックス・リリィズ」
 姉の代わりに女子校に行かされたあげくに百合を仕込まれるというこちらも王道展開。途中の百合プレイより、最後の一コマで男の子が着ていた服がどんなデザインなのかすごく気になりました(笑)

「きせかえっ子」
 園児服とかスク水とか、実際の着用シーンがあれば☆5だったのに……!

「おもちゃじゃないモン!」
 序盤に色々な水着を着せられるのが楽しいです。それ以後はおなじみの百合展開に。

 あと二作は非強制もので、しかも割と微妙なので割愛。
 基本的に、「シチュエーション自体はすぐに考えつくな」というバリエーションが多い作品でした。まぁ、偉そうに言っていますが、私の作品もそんなものですし、実際にはシチュエーションよりもそこで行われるプレイや、キャラクターの描き方が問題になるわけですが。その点、ありがちな中でしっかりとしたストーリーを展開させた「プラナス・ガール」が一番秀逸でしたね。

 さて。強制女装ものを読んでいて、女装少年ものでも王道展開が存在するのだな、と強く思いました。具体的には、
「女の子からの悪戯がクライマックスとして用意されている」
 と言うこと。つまり、女性からの擬似レズ行為に「受け」としての役割を与えられる。それも逆レイプのような激しい形ではなく、あくまで女の子同士の「いちゃいちゃ」でしかありません。

 これを見ていて感じたのが、こうした形でのプレイの底流には、「可愛い女の子からソフトに悪戯されたい、ペッティングを受けたい」という願望があるのではないかな、と。それも普通の男のままではなく「男でありながら少女の服を着せられ、少女のような外見になる」ことによって、外形上は可愛らしい擬似レズプレイでありながら、受けのがわに感情移入しうる素地を付加したものにしているのでしょう。

 そのため、この「強制女装少年」は、成人誌でショタものとして扱われる「女装少年」とは、かなり違っているんじゃないかなーと言うのが、私の印象ですね。「可愛い男の子が女装している」という外形要素は、極めて類似しているのですが。
 つまり、
 前者は男の娘に対して感情移入をし、女の子からいちゃいちゃされるのがゴール。
 後者は基本的に男の娘を犯す立場の男性に感情移入し、男の娘を犯すのがゴール。
 こんな印象を受けるのです。

 強制女装小説で「男性は絶対に嫌だ!」という人は、おそらく前者を好まれるのだと思います。あくまで最終的には、自分が女の子から虐められ、百合展開になるのを望んでいるのでしょう。つまり、いわゆる百合小説を男性に感情移入しやすくしたものであり、女装という要素をからめることで、より具体的に「女性から虐められるネコとしての立場」を確立する。そこに、こうしたジャンルの主眼があるのです。
 一方で、強制女装を好まれる方の中には「屈折した女性化願望の発露」ということもあります。つまり、「自発的に女装や性転換はしたくないが、それらに対して強い興味があるので、他者から強制される形で実現されたい」という願望です。こうした「女性化願望」の方ですと、前者の強制女装にくわえ、女性として男性から求められ、男性からのセックスを受けるのが最終的な目的になります。そうした方の中には、ここで挙げた「女装少年」モノに、男性から犯される「男の娘」の立場で感情移入される方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

 具体的な調査を取ったわけでもないので何とも言えませんが、私が自分のことも考え合わせると、強制女装小説に男性を求めるか否かを分ける境目は、こんな感じじゃないかな、と思います。

 ちなみに神無月の作品は、基本女性からのいちゃいちゃ……を経由・もしくはスルーして、ひたすら女性たちから揶揄され、恥をかかされ、虐められるという展開が多いでしょうか。そして最終的には、女装させられる自分自身を肯定する(『女装旅行』の場合は、羞じらいも残したままですが)ところでエンド、という展開が多いですね。『珈琲店』だけが唯一、自己否定で終わっています。
 ですから系統としては、前者の女性からのいちゃいちゃにSM的要素をくわえたもの、と考えて良いですね。そのうち男性モノも書きたいなーと思っているのですが……。

 長々述べてきましたが、要は「強制女装少年」モノ(水川様のサイト名とかぶって恐縮ですが)は、男性が百合小説を好むのに類似するところがある、ということです。そしてそうした方が、男性が登場するのを著しく嫌がるのではないか、という点。以上、合点していただけましたでしょーか。

 これはあくまで神無月の感じたことですので、他の方もご意見などどんどんお寄せ下さると嬉しいです。ではでは。

絶不調……。

 タイトル通り絶不調です。シチュエーションは思い浮かぶのですが、なかなか形にならず挫折気味……。

 現在待機中で、今後書いていく予定は全三本。

 一つめは、しばらく前に予告して途中で投げ出されている純愛女装モノ。「女装旅行」とは違うコンセプトにしたいと思いながら、なかなかプレイ内容が単調になってしまいがちなので、寝かせてあります。どうしても、手扱き→女装→連れ回し、のパターンになりやすいんですよね……。

 二つめは、『バビロン』続編。第二種に移行して「新・バビロンの掟」とかやろうと思ったのですが、それより先に《巡礼行》のお話(前記事参考)を書きたいので、次も第一種状態でのお話になりそうです。

 三つめは短篇集。こちらはほとんどあともう少しで書き上がるかなー、と思うのですが、なかなかどうして最後のシーンが書き進まないのです。短篇集といっても「女装旅行」の後日譚、あるいは外伝のようなお話です。一つはレビュアーの方からラブコールを受けていた沙樹さんが登場。「のぞき趣味」という、およそパートナーを得るには向かない性癖をもつ彼女が、自分にぴったりのパートナーを見つけるお話です。もう一つは素直に、望実と綾花。付き合ってからは初となるクリスマス……という、バカップル全開のお話です。

 十日の菊になってもいけないので、こちらは出来ればクリスマス前に発売したいと思います。たぶんクリスマス価格(サービス的な意味で)ですので、気になる方はお楽しみに。

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